2011年 マスターズ

松山が予選突破、日本人最年少で決勝へ!

2011/04/09 10:06
この日も上がり2ホール連続ボギーを叩いたが、アマチュアで唯一予選突破を果たした松山英樹(Harry How/Getty Images)

日本人アマチュアとして初めて「マスターズ」に出場し、歴史に名を刻んだ松山英樹が、さらなる快挙を成し遂げた。イーブンの31位タイで迎えた2日目、3バーディ、4ボギーの「73」で回り、通算1オーバーでフィニッシュ。カットラインギリギリとなる43位タイにとどまり、見事に予選突破を果たした。19歳と1ヶ月は、日本人最年少での予選突破記録になる。

ティショットが全体的に右に曲がり、アイアンの切れでなんとかカバーし続ける苦しい展開が続いた。特に序盤は、ピンチの連続だった。2番パー5ではティショットを大きく右に曲げ、枝が密集した雑木林の中へ。その状況で辛くもボールをコースに戻し、2メートルのパーパットを捻じ込んだ。直後の4番パー3でも、ティショットをガードバンカーに入れるが何とかパーセーブ。ピンチを乗り切り、徐々に流れを掴んでいった。

「予選突破は無理だと思っていたので、意識はしていませんでした」と、ラウンド中も笑顔を見せるなどリラックスした表情が目立った松山。「今の自分を全部出し切れた。これ以上望んでも、スコアは出ないと思う」。開幕前の4度の練習ラウンドを勝るスコアを、本戦で立て続けにマークするあたり、生まれ持った“本番の強さ”と計り知れない大器の片鱗を感じさせる。

また、今年出場した5人のアマチュアのうち、予選突破したのは松山ただ1人となり、松山のローアマチュア獲得が確定している。

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