2011年 マスターズ

【藤田寛之専属キャディ・梅原敦のオーガスタレポート〈6〉】

2011/04/07 12:40
アーメン・コーナーを締めくくる13番パー5。バーディなら一気に波に乗れます

「アーメン・コーナー」の出口、13番ロングホール。

風向きにもよりますが、このホールはバーディチャンスに付けたいホールですね。11番のミドルが505ヤードで、この13番は510ヤードですから距離的にも十分2オンを狙えます。

ただ問題なのはセカンドショットのライ。このホールのセカンドショットは強烈なつま先上がりになるため、フック系の強い球が出やすいんです。グリーンのすぐ手前にはクリークがあるので転がしては行けないし、オーバーしてグリーン奥からのアプローチは藤田さんでも寄せにくい。
かといって、届く距離なのにわざわざレイアップするのも…。

何にしても、ここははっきりとした決断が必要です。

セカンド地点はこんなにつま先上がり!

14番から続くオーガスタの難しい上がりを考えたらどうしてもここでバーディが欲しいんだけど、無理してボギーやダボを打つとそれこそ取り返しがつかなくなるし。ピンポジションを考え、1番ベストな攻略ルートを考えなきゃいけないですね。

いよいよ明日は初日です。1週間前に来たのに、あっという間に練習日は過ぎ去りました。回れば回るほどコースの恐ろしさがわかってきましたが、キャディとして自分が今までやってきた事を明日からの4日間に全部ぶつけてやろうと思っています。

自分が果たしてどこまでやれるのか。
それを知るのには、これ以上ない最高の舞台です。

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