2011年 WGC キャデラック選手権

藤田寛之「“モンスター”はまだ見ていない」

2011/03/11 12:04
終盤に後退したが、まずまずの調子をキープしている藤田寛之

今季のWGC(世界ゴルフ選手権)第2戦「WGC 世界ゴルフ選手権」が10日(木)、フロリダ州のドラールゴルフリゾート&スパで開幕。初日は雷雨のため約3時間の中断に見舞われ、日没サスペンデッドとなった。藤田寛之は12ホールを消化して1アンダーの暫定32位タイで2日目を迎える。

インから出た藤田は11番で残り142ヤードの第2打を8番アイアンで1.5メートルにつけて最初のバーディを奪う。続く13番、そして14番でもバーディとし、出だし5ホールで3アンダーまで伸ばし上位に顔を出したが、その後は2つボギーをたたいて後退。「出だしはショットもパットも良かったけれど、後半にミスが出ましたね」と話した。

「風が無く、いい状況でやれただけに、もう少し伸ばせれば良かった」。このコース、ドラールゴルフリゾート&スパ内の「TPCブルーモンスター・アット・ドラール」は池が絡むホールが多いことに加えて、普段は風向きが日々異なる強風が吹き荒れ、選手たちを苦しめる。それだけに数々のドラマが生まれてきた。

とりわけフェアウェイからグリーンまで左サイドが池となっている18番パー4(467ヤード)はツアーを代表するホール。この日はパーだったが「ああいう難しいのはイヤだけど、イイですよね…。『やってくれんなあ』みたいな」とプロゴルファー冥利を噛みしめる。

また、この日の3時間弱の中断中には、思わぬ出来事が。選手用ラウンジで食事をしていたところ、隣にタイガー・ウッズが座った。「写真撮りたかったけどな…」と過度の緊張や重圧も無くリラックスムードが漂う。

2日目は第1ラウンド未消化分、アウトの4番からスタート。「明日は風と自分次第。まだ本当の“モンスター”は見ていない」と難コースにも全身でぶつかっていく。

2011年 WGC キャデラック選手権