2011年 ノーザントラストオープン

【GDO EYE】51歳のカプルス、地元の声援を受け暫定単独首位!

2011/02/19 15:23
アドレス直前に右腕を上げる仕草など、全盛期から変わらないルーティンも魅力の一つだ

一昨年50歳を迎えチャンピオンズツアー入りを果たしたフレッド・カプルス。ルーキイヤーとなった昨シーズン、序盤から出場3試合連続優勝を果たすなど、衝撃のデビューを果たした。シーズンを通した賞金王は惜しくも逃したが、その実力は誰もが認めるものだ。

そんなカプルスだが、チャンピオンズツアーに専念する訳ではなく、機会を見つけてはレギュラーツアーにも出場。昨年は8試合に出場した。そして、今週開催されている「ノーザントラストオープン」は、特に思い入れが強く、毎年のように出場している。

シアトルで育ったカプルスは、その後ヒューストン大学に進学するが、プロゴルファーを目指すため、親の反対を押し切ってロサンゼルスのゴルフ場で武者修行を始めた。そして無事にプロゴルファーになるが、その後もロサンゼルスを拠点として活動をしている。

そしてロサンゼルス近郊に位置する今大会の会場、リビエラCCをラウンドした回数は150回を下らないという。コースの難しさ、攻略ポイント、さらに風の強さや方向がどう変わるかなど、細部に渡って知り尽くしている。

現に大会2日目は、多くの選手が一定方向ではない風向きや雨、グリーンの速さなどに戸惑いスコアメイクに苦しんだ。しかしカプルスは1番でイーグル、その後も3バーディを奪い、ボギーはなしという安定した内容で5ストローク伸ばしてきた。

もともとツアーの中でも人気の高い選手だが、地元ということで多くのギャラリーがカプルスのプレーについて歩いていた。ギャラリー数では、日本の3選手が1位で、2位がフィル・ミケルソン、そして3位がカプルスといった具合だ。地元の声援に後押しされ、現在2位に1打差の暫定単独首位。1992年以来19年ぶりに大会制覇を果たすことはできるだろうか。(編集部:本橋英治)

2011年 ノーザントラストオープン