谷口、石川は上位で決勝へ!宮瀬の結果は明日までお預け!
海外メジャーの今季第3戦「全英オープン」の2日目は、午前中が雨でその後は強風が吹き荒れ、多くの選手がスコアメイクに苦しんだ。この日7時47分にスタートした谷口徹が、2バーディ、ノーボギーのラウンドでスコアを伸ばし、通算4アンダーでホールアウト。試合が日没サスペンデッドになったため、谷口は暫定15位タイとなっている。
その谷口よりも約1時間前の6時52分にスタートした宮瀬博文は、1バーディ、4ボギーとスコアを崩し、通算2オーバーでホールアウト。この時点では順位を大きく下げたことから、予選落ちを完全に覚悟していた。「だめでしたね。難しいです。フォローが吹いた時の距離感ですね。それでも楽しんでやれました。また帰って頑張ります」と、早々にラウンドを終えて、お土産を買いに行く。
ところが、時間が経つにつれスコアを崩す選手が続出し、宮瀬の順位はグングン上がっていった。サスペンデッドになった時点で宮瀬は暫定で71位タイとなっている。この日ホールアウトできなかった30人のうち、1オーバーでプレー中が3人、2オーバーも3人いるため、この中でスコアを崩す選手が現れれば、宮瀬の決勝ラウンド進出も可能となるのだ。
そして日本人選手でもう一人、予選突破を確実としたのは石川遼だった。4アンダー17位タイからスタートした石川は、3バーディ、4ボギー。スコアを1つ落としたが、通算3アンダーの暫定15位タイでホールアウト。首位とは9打差がついているが、決勝2ラウンドでの巻き返しも期待できる粘りのプレーを見せた。
その一方で予選落ちが確実となってしまったのが、池田勇太など6人の選手たち。初日に4オーバーと出遅れた小田龍一は、4バーディ、4ボギーとこの日イーブンパーでラウンド。通算4オーバーは暫定88位となっているが、明日の朝からラウンドを再開する選手たちが大きくスコアを崩しても決勝に残る可能性は低い。
通算5オーバーの暫定99位タイは小田孔明、予選2日間3オーバーずつでラウンドした藤田寛之は通算6オーバーの暫定109位タイ。初日イーブンパーの74位で踏ん張っていた池田勇太は、風に翻弄されパッティングも決まらなくなってボギーを連発。「風が厳しかった。少なからずパットにも影響があった。しょうがないね。次のメジャーは全米プロだけど、アメリカでコンディションも違うし、ちゃんと合わせていきたいね」と振り返る池田は、藤田と同じ暫定109位タイでホールアウトした。
この大会が初めてのメジャー挑戦となった薗田峻輔は通算8オーバー、宮本勝昌も通算9オーバー、2人も2日間で姿を消すことになった。2日間バーディを1つも奪えなかった薗田は「これだけの風は経験したことないです。でも、前半は良く耐えたと思う。セカンドやアプローチが風によってうまくいかなかった。アンジュレーションのあるところで、想像力豊かにイメージ出来ればよいんだけど、2回しか練習ラウンドしてないし、十分じゃなかった。チャンスはいくらでもあると思うので、そのチャンスを生かしてまた帰ってきたいです」。今回の経験を来年以降の全英で生かせる日が来るはずだ。