【羽川豊レポート 全米オープン最終日】前半耐えたマクドウェルに軍配!
2010/06/21 14:43
3日目を終えて6アンダーのダスティン・ジョンソンが、まさかの大崩れでしたね。全米オープンというメジャーの舞台で、プレッシャーがかかっているのは当然ですが、2番のトリプルボギーが、ボギーで収まっていれば大怪我にはならなかったと思います。
それを目の前で見ていたグレーム・マクドウェルは、引きずられずによく耐えたと思います。キーになったのは中盤の8番、9番、10番の3ホールですね。マクドウェルはこの3ホールで2ボギーとしましたが、それまでの貯金があったので、多少は楽に戦えたね。
単独2位に入ったグレゴリー・アブレも、周囲がスコアを落としていくのを見て、冷静に安全なゴルフをしていましたね。そういう意味では、攻めなければならないタイガー・ウッズやフィル・ミケルソンには辛い展開になったと思います。
さて石川遼ですが、昨日、今日とスタートの1番がよくなかったですね。入れてはいけないバンカーに入れたのがもったいない。4番は誰も1オンを狙わない状況で、無理に攻めた感じだね。バーディを獲りたいという気持ちが裏目に出てしまった。
でも、初めてのメジャー優勝争いは良い経験になったでしょう。攻めるのも大事だけど守るのも大事。守ることも勇気がいることだし、決して簡単なことではないことを。この経験は絶対に生きてきます。できれば、7月の全英オープンで再び優勝争いに加わってもらいたいね。