2026年 クラブカー選手権

PGAツアーとの練習環境比較 クラブ調整はどうしてる?/コーンフェリーツアーの景色

2026/03/29 12:58
練習日の石川遼。充実した練習環境を持つコースが米国本土には多い

◇米国男子下部◇クラブカー選手権 3日目(28日)◇ランディングゴルフ&アスレチッククラブ (ジョージア州)◇7185yd(パー72)

米国の中でもゴルフが盛んなフロリダ州やジョージア州、カロライナ地方には名コースが数多くある。今大会の会場、ランディングゴルフ&アスレチッククラブのディアクリークコースは、霞ヶ関カンツリー倶楽部(東コース)等の改造を手がけた設計家トム・ファジオによるデザイン。練習施設も充実しており、スタート前のパッティンググリーンこそ選手でごった返しているが、ドライビングレンジは40人以上が並んで打てるほど広大だ。

PGAツアーと下部コーンフェリーツアー(KFT)の違いのひとつが、選手に支給される練習用ボールにある。例えば前週のPGAツアー「バルスパー選手権」ではタイトリスト、キャロウェイ、テーラーメイド、スリクソン、ブリヂストンの5社から計9機種が並んだ。プレーヤーは試合で使うモデルで打ち放題。

PGAツアー「バルスパー選手権」の練習場には各メーカーのボールがたくさん

なお、その年のポイントランク上位30人によるプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」では、練習場に配置されたスタッフが、「どの選手が、どのボールを使うか」を事前に把握して、キャディらにすぐに手渡してくれたりする。

一方、KFTではほぼすべての大会で、用意されるのはタイトリストの「プロV1」と「プロV1x」だけ。とはいえ、諸外国の一部ツアーで採用される練習場の“球数制限”もなく、思い切り打ち込める環境には恵まれている。

コーンフェリーツアーの練習場にあるのは「プロV1」と「プロV1x」だけという会場ばかり

プロツアーにおける練習日のおなじみの光景のひとつに、選手とメーカー担当者とのクラブ調整のやり取りの様子がある。米国本土のPGAツアーのバックヤードには、ギアの支給、調整を目的にした各社のトレーラーが立ち並ぶ。

日本ではツアーバンと呼ばれる各メーカーのトレーラー。米下部ツアーにも

対してKFTはというと…本土でのシーズン初戦というだけあって、今大会はこちらにも複数のメーカーの大型車両が登場。タイトリスト、スリクソン、ミズノ、ピン、トゥルーテンパー、さらにツアーのロゴが入った、通称“コミュニティ”というトレーラーがある。こちらはキャロウェイ、テーラーメイド、コブラなどが共同で使用。呉越同舟で担当者が出入りを繰り返す。

コーンフェリーツアーに帯同するコミュニティ・トレーラー

ちなみに、タイトリストは単独で本土の全試合に帯同する。あるベテラン契約選手は「製品(在庫)があることはもちろん、ロフト角もライ角も、シャフトの長さも常に同じ機器で、計測や調整ができることは強みだと思う」と胸を張っていた。(ジョージア州サバンナ/桂川洋一)

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