新「ビッグスリー」の誕生となるか!?
「ビッグスリー」と言えば、アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤーの偉大な3人のプロゴルファーに敬意を表して使われる言葉だが、この旧御三家に優るとも劣らない新御三家が誕生しそうな気配に2004年のゴルフ界は沸いている。その3人とはタイガー・ウッズ、ビジェイ・シン、そしてアーニー・エルスだ。
タイガーはいままで敵なしの世界ナンバー1に君臨しつづけてきた。235週連続の世界ゴルフランキング1位を守り続けている。しかしついにそのタイガーの座を脅かし兼ねないライバルたちが出現したのだ。今までタイガーただ一人が飛びぬけていたゴルフ界の構図に、シンとエルスが他を引き離し、タイガーに近づきつつあるのだ。
ビジェイ・シン
「もちろんナンバー1の座は狙いたい。でもタイガーを捉えるのは楽なことじゃない。私が好調でもタイガーも素晴らしいプレーをしてくるからね。しかし今のような好調ぶりを続けていければ、チャンスがあると思う。今年が無理でも数年かければタイガーに追いつけると思っている」
アーニー・エルス
「少し状況が変わってきたね。前ほどタイガーだけがナンバー1に君臨している状態でなくなったんだ」
ビジェイ・シンの「ペルブビーチ・プロアマ」での優勝は、彼の過去9試合参戦中で3勝目。2003年シーズンに賞金王に輝いたビジェイは再び、賞金ランキング1位に浮上している。トップ10入りも12週連続となり、世界ゴルフランキングでも10.0点をついに越え、タイガーとの差を縮めている。
一方のエルスも、欧州ツアー「ハイネケン・クラシック」3連覇で勢いは増すばかり。今季初めには米国ツアー「ソニー・オープン」にも優勝。世界を股にかけて戦うエルスにとって米国ツアー&欧州ツアー両方でのマネータイトル獲得はあり得ない話ではない。