遼、マッチプレー戦に向け「体のキレが抜群」と上り調子
17日(水)に開幕する世界ゴルフ選手権「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」に出場する石川遼が15日(月)、アウトコース9ホールの練習ラウンドを行った。昨年は出場こそならなかったものの、ウェイティングプレーヤーとして練習日に18ホールをプレー。「コースは18ホール覚えているし、練習場でスイングの確認もしたかった」とハーフで切り上げ、その後はドライビングレンジでショットの調整に費やした。
今大会は、1対1のマッチプレー戦によるトーナメント方式。1回戦の対戦相手は、オーストラリア出身のマイケル・シム(25歳)。ここ最近は米国PGAツアーで台頭を見せ、今年の米ツアー第4戦「ファーマーズ・インシュランスオープン」では優勝にあと一歩まで迫るなど、勢いを感じさせる若手だ。最新の世界ランクでは石川が35位、シムは38位の並びだが、「どなたと当たっても、僕にとって自分より上の選手に変わりはない。世界ランクは意識せず、ただ思い切りぶつかるだけです」と気持ちを引き締めていた。
石川が今週に掲げるポイントは、高弾道でグリーンに止めるアイアンショットだ。先週、先々週と地面がウェットだったためにボールは止まりやすかったが、今週は雨がほとんど降らない砂漠地帯。「グリーンは固いし、1バウンド目が上ではなく前に跳ねてしまう。グリーンのアンジュレーションも強いので、低いボールで手前から転がす攻め方は難しい。セカンドでは、なるべく高いボールが必要になると思います」と、先週までとはガラリと変わったコース状況に警戒を深める。
この日の練習ラウンドでは、狙い通りに高いボールが打てたと振り返る石川。「このアメリカ遠征の中で、今日は抜群に体のキレが良かった」と、状態は上り調子のようだ。「ドライバーの飛距離も出ているし、この調子で水曜日までにしっかり調整していきたい」。明日は18ホールのラウンドを予定しており、水曜日の開幕に向けて最終調整に入る。