米国男子ツアー

ジョン・デーリーに独占インタビュー

2005/09/15 09:00

アルコール依存症や試合中にキレる忍耐の弱さなど、様々な問題を抱えてきたジョン・デーリー。しかしゴルフファンは彼のその「人間らしさ」を愛して止まない。デーリーの豪快なショットに大歓声を送り、無名だったデーリーのメジャー優勝に歓喜した。いまもなお、多くのファンに愛され試合会場に多くのギャラリーを集めるデーリーに、独占インタビューを行った。

-「1991年に全米プロゴルフ選手権を優勝した時、その大会の水曜日の練習ラウンド中にギャラリーの1人が雷に打たれて亡くなるという事故がありましたね。貴方は優勝賞金の中から、その方のご遺族に3万ドルを差し上げましたね。なぜですか?」

ジョン・デーリー
「なぜかな?試合中もなんだかその事故のことが頭から離れなくてね。優勝した後の18番グリーン上で思い付いたんだ。僕にも子供がいて、雷に打たれて亡くなったのが僕の家族だったら、また僕だったら家族がどんなに悲しむかって考えたら、何かしなくちゃって思って、お見舞金を送ったんだ。」

-「あの優勝賞金の中からフロリダ州の高校ゴルフ部にも5万ドルを寄付しましたね。」

ジョン・デーリー
「そういうことが好きなんだよ。自分も多くの人に支えられてプロになった。そういう支えが無ければいまの自分はいないからね。ツアーに所属するプロとして、これからのゴルフ界に貢献するのは恩返しだよ。他にも、ゴルフを通じて返せる恩返しは沢山しているよ。恵まれない子供達のチャリティや、病気の子供達を支援する団体なんかにも協力したいんだ。」

-「国を代表してライダーカップのメンバー入りするのは、あなたにとってもっとも大きな夢なんですよね?」

ジョン・デーリー
「めぐり合わせが悪くてね、せっかくメジャーに勝っても選抜メンバー入りのポイント稼ぎに関係ないシーズンばかりなんだよ。90年以降のメジャーチャンピオンでライダーカップにもプレジデンツカップにも選ばれていないのは僕だけらしいし。そういう意味で妙な記録に名前が残るのは面白いけど、できればいつか国を代表するチームメンバーに選ばれたいね。」