「ZOZO」出場の日本人は17人 大会史上2番目の多さ/日本勢一覧
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)
日米共催の「ZOZOチャンピオンシップ」が24日(木)に開幕。日本初開催のPGAツアー大会として、2019年に産声を上げてから今年で6回目を迎えた。これまで日本勢が最も多く出場したのは松山英樹が優勝した2021年の19人で、今年は史上2番目に多い17人がフィールド入りした。顔ぶれを紹介する。
■ 松山英樹(32)6年連続6回目
過去戦績:2019/2位、20/28位、21/優勝、22/40位、23/51位
初開催の2019年にタイガー・ウッズと優勝争いを演じて2位に入り、21年に最終18番(パー5)で圧巻のイーグル締めを見せて大会初勝利を挙げた。今年は2月「ザ・ジェネシス招待」、8月「フェデックスセントジュード選手権」で2勝。「パリ五輪」で日本男子ゴルフ初の銅メダルを獲得した。
■ 久常涼(22)4年連続4回目
過去戦績:2021/52位、22/12位、23/6位
欧州ツアーで1勝を挙げた昨年、本大会で6位に入った。PGAツアールーキーとして臨んだ今季は8月「ウィンダム選手権」で3位に入るなど来季のシードを手中に収めており、日本人選手で史上6人目となるツアー優勝へ期待がかかる。国内でのプレー自体が昨年大会以来1年ぶり。
■ 小平智(35)6年連続6回目
過去戦績:2019/37位、20/35位、21/57位、22/16位、23/12位
昨年は最終日をトップと3打差5位から出て12位。PGAツアーでの優勝経験を持つ35歳は“皆勤賞”となる6年連続での出場。今季は6月まで米下部ツアーが主戦場で、日本ツアーに復帰してからは7月「セガサミーカップ」で2位と存在感を放った。今年は予選会挑戦を見送ったが、海の向こうで戦う志は変わらない。
■ 岩田寛(43)2年ぶり3回目
過去戦績:2021/18位、22/69位
6月の国内メジャー「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を制したことで2年ぶりの出場を決めた。日本勢では最年長。フィールド全体でもチャーリー・ホフマン(47歳)、マット・クーチャー(46歳)に続く年長者になる。2016年以降、PGAツアーを主戦場にしていた。
■ 平田憲聖(23)2年連続2回目
過去戦績:2023/6位
昨年はトップ10に入り、PGAツアーの「ワールドワイドテクノロジー選手権」にも出場した若きホープ。7月「セガサミーカップ」を手始めに国内ツアーで4勝を挙げ、賞金レースのトップを走る。PGAツアーは1月「ソニーオープン」以来の出場。
■ 金谷拓実(26)5年連続5回目
過去戦績:2020/41位、21/7位、22/57位、23/31位
今季2勝を挙げ、国内ツアー賞金ランキング2位。パーオン率は全体1位の75.496%を誇る。海外ではメジャー「全米プロ」、「全米オープン」に出場した。来季の出場権をかけた予選会への参戦を表明している。
■ 木下稜介(33)3年ぶり2回目
過去戦績:2021/66位
2勝した2021年以来の優勝を「ミズノオープン」で挙げ、賞金ランキング3位につけてフィールド入り。2週前の「日本オープン」でも2位に入り、国内ツアーで今季7回目のトップ10入りをマークした。
■ 今平周吾(32)6年連続6回目
過去戦績:2019/59位、20/66位、21/18位、22/78位、23/68位
2週前の「日本オープン」で国内メジャー初優勝を飾り、ツアー通算10勝を達成した。国内賞金ランク4位につけ、松山、小平と同じく今大会には初回から出続けている。7シーズン連続優勝を継続中で、国内2位のパーキープ率(89.087%)が強さを表す。
■ 桂川有人(26)2年ぶり2回目
過去戦績:2022/53位
昨年は米下部コーンフェリーツアーに挑戦。PGAツアーの出場権を得ることはできなかったが、今年4月の日欧共催「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」を制覇。欧州ツアー(DPワールドツアー)で日本勢6人目の優勝者となり、主戦場を移した。年間ポイントランクのレース・トゥ・ドバイは83位。シードは確保した。
■ 杉浦悠太(23)初出場
2018年「日本ジュニア」優勝者で、翌年からナショナルチームメンバーとして腕を磨いた。昨年の国内男子下部ABEMAツアーで初優勝を挙げると、レギュラーツアー「ダンロップフェニックス」で史上7人目のアマチュア優勝を達成。今季、国内メジャー「日本プロ」で大会史上5人目の初出場初優勝を成し遂げた。
■ 米澤蓮(25)初出場
東北福祉大時代の18年以降、ナショナルチームに所属して世界のフィールドを目指すひとりに。昨年、岩手県出身ゴルファーとして初めてシード獲得をすると、今年「中日クラウンズ」、「横浜ミナトチャンピオンシップ」を制して2勝。PGAツアー出場は今回が初めて。
■ 小木曽喬(27)初出場
2014年「日本アマチュア選手権」で日本人選手としては当時最年少の17歳115日で制覇。翌年にプロ転向し、今年6月の韓国で開催された日韓共同主管大会「ハナ銀行 インビテーショナル」でツアー初優勝を達成した。国内ツアーでは平均パット数1位「1.6902」とグリーン上の強さが光る。
■ 大西魁斗(26)3年連続3回目
過去戦績:2022/76位、23/64位
大会のタイトルスポンサーZOZOと所属契約を結ぶホストプロ。昨季から主戦場を米下部コーンフェリーツアーに移し、今年「UNCヘルス選手権」で初優勝。日本人では今田竜二に次ぐ2人目の同ツアー覇者となった。年間ポイントレースを25位で終え、上位30位までに付与される資格として来季のPGAツアー出場権を獲得した。
■ 幡地隆寛(31)初出場
アジアンツアー「ニュージーランドオープン」で手にした念願の初優勝で勢いづき、その後国内ツアーで2勝。キャリアハイの今季は国内の平均飛距離4位の307.40ydをキープし、パー5での2オン率は23.529%(2位)という精度を誇る。PGAツアー初出場。
■ 清水大成(25)初出場
時松隆光と同じベースボールグリップが特徴の25歳は、今季1ラウンドあたりのバーディ獲得率で1位を誇る。優勝こそないが、平均ストロークは年々良くなっており、今季は全体5位「70.334」をマークしている。
■ 石川遼(33)2年連続4回目
過去戦績:2019/51位、20/63位、23/4位
昨年日本勢トップの4位で終え、PGAツアーでは7年ぶりのトップ10入り。今年は6月「BMW 日本ゴルフツアー選手権」を2位で終え、同月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ」でツアー通算19勝目を挙げた。国内ツアーのスタッツを見ると、第4ラウンドの平均ストロークは全体7位の「68.333」。
■ 片岡尚之(26)2年ぶり3回目
過去戦績:2021/66位、22/64位
松山英樹らを輩出した東北福祉大出身の一人。19年にプロ転向を宣言し、21年に国内ツアー1勝を挙げた。今季の平均パットはツアー7位(1.7166)にいるが、過去3シーズンは同スタッツで2位以内を外したことがない、パットの名手。