機体不良かメンテナンス不備か…P.スチュアートの民事裁判続く
2005/05/11 09:00
1999年10月にペイン・スチュアートとほか5名の命を奪った飛行機事故の責任を追及する民事裁判が先週からフロリダ州オレンジカウンティ裁判所で始まった。訴訟の目的は、事故に至った原因がジェット機メーカー、リアジェット社の機体不良にあったことを証明することにある。
スチュアート側の弁護士団は、機体不良により、搭乗者全員が酸素不足になり意識を失った為、オートパイロットで操縦中だった機体が制御不能となり、最終的にサウスダコタ州の農地に墜落してしたと主張している。一方のリアジェット社側は、飛行機の納品時には機体に問題はなく、その後メンテナンスを託されていたサンジェット社の不備が原因だと主張。さらに事故当時操縦していたサンジェット社のパイロットが危険回避をできなかったことが事故の原因だと主張している。
事故調査員のドン・サマー氏はバルブアダプターの故障により、事故機のノーズ部分におよそ直径8センチもの穴が開き、機内の気圧が急激に失われたと証言。さらにジェット機に穴が開いたら、どうすることもできないと付け加えた。裁判は今後さらに5週間は続くものとみられ、その後女性ばかりの陪審員が事故の原因はリアジェット社にあったかどうかを判断することになる。