米国男子ツアー

「全米オープン」の悪夢!スチュアート・シンクが苦悩を語る

2005/01/13 09:00

2001年の全米オープンでスチュアート・シンクは72ホール目に短いパットを外し、翌日に行なわれた18ホールのプレーオフ進出を逃してしまった。その時から大勢のギャラリーの前でプレーすることに対する恐怖症に悩んでいたシンクは、2003年シーズンの初めにスポーツ心理学者の診断を受ける。しかし、ライダーカップ出場2回を誇るシンクは、今でも自らの精神面のもろさと戦い続けている。

スチュアート・シンク
「あのパットを外した時、全米オープンで負けたとは思いませんでした。短いパットを外して恥ずかしかったんですが、終わってホッとしたのも事実です。あのパットに臨んだ時、みんなが自分のパットに注目していると思うと手が震えそうな気がして全く沈める自信がなかったんです。全米オープンという大きな大会で優勝のかかったパットを決められるのかどうか、そのプレッシャーに苦しんでいたのではありません。ギャラリーの前で、まともにプレーできるかどうかが問題だったのです。周りを意識してしまい、自分のプレーに集中できなかったことが大切なパットを外した原因だと思います。なぜそういった不安や恐れが生まれるのか、ずっと悩んできました。パットを外すこと事体が心配なのか、それともパットを外せば人から何か言われてしまうと思うからなのか、その理由をあれこれ考えてきました。人前でプレーする時に恐怖心を感じる本当の理由が何かをずっと探し続けているんです」