ホールアウトは午後9時過ぎ 金谷拓実は米国で全米オープン予選会へ
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(17日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)
カットラインの下でプレーを続けた金谷拓実は「最後まであきらめずにプレーした」と口にした。日没順延のホーンが場内に響き、すでに予選落ちが確定的だった最終18番(パー5)で2m強のチャンスを生かしてバーディフィニッシュ。「来週以降につながると信じてやっていきたい」と糧にすべき「69」でのラウンドを振り返った。
全長7609yd、「とにかく距離が長い」という18ホールは雨水を含んだことで、いっそうタフに感じられた。4オーバー137位の初日の出遅れを取り返そうと、出だし1番でバーディ先行。残り205ydの2打目をピンそば1.5mにつけるショットが反撃ののろしになると思いきや、この日はグリーン上で精彩を欠いた。
パーに終わった続く2番は5m、3番(パー3)は3m、7番(パー5)では2m強のチャンスを逃していた。ティショットを右に曲げた9番でついにボギー。一度は近づいた決勝ラウンドが再び遠ざかり、通算2オーバーでフィニッシュした。
キャリアで10回目のメジャーも悔しい結果になった。ただ、それで熱が冷めるはずもない。「自力でメジャーに出て結果を出せるように頑張りたい」。次のメジャー「全米オープン」(6月13日開幕/ノースカロライナ州パインハーストNo.2)出場を目指し、20日(月)にはテキサス州ダラスアスレチッククラブでの最終予選会に参加予定。1日36ホールの戦いに臨む。
「全英オープン」(7月18日開幕/スコットランド・ロイヤルトゥルーン)出場権獲得に向け、帰国してすぐの国内ツアー「ミズノオープン」(岡山・JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)も気合いが入る。同大会に設けられた上位3枠のチケットを逃しても、金谷は5月30日時点での「インターナショナルフェデレーションランキング上位5人」の出場資格を狙える位置(現在6位)におり、息をつく暇はない。
「パッティングがこの2日間はあまり良くなかったが、ショットではきょうはたくさんチャンスを作れた。次につながると思って、結果が出せるように頑張ります」。コースを去ったとき、時刻は午後9時を回っていた。