2024年 ザ・プレーヤーズ選手権

バーディ必須のパー5 久常涼が翌朝に残した最終9番の難度は

2024/03/16 10:15
暗闇の中で日没順延。久常涼は翌朝に1ホールを持ち越した

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 2日目(15日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7252yd(パー72)

2アンダー36位で第2ラウンドを迎えた久常涼は、決勝ラウンド進出をかけて1ホールを翌日に持ち越した。後半8番(パー3)までに4バーディ、6ボギーでカットラインに1打及ばない通算イーブンパー暫定74位。日没サスペンデッドにより、3日目は最終9番(パー5)のティショットからプレーを再開する。

序盤はショットにも苦しんだ

午後7時半過ぎ、日没直後の8番グリーンで悔しさがにじみ出た。4mのパットを外してボギーとし、攻防を続けた予選通過ラインの下に。決勝進出の望みがなかった同組のロバート・マッキンタイア(スコットランド)がいそいそと9番のプレーを始めたのを横目に、ティイングエリアで最終ホールのプレーをやめた。視界が悪くなったところで、バーディ必須の状況。賢明な判断と言えた。

この日は10番スタートの最後の組。午後2時46分のティオフは、終盤に日没時刻(7時34分)がかかることが明らかだった。

予選カットラインとの攻防

久常はスコアを伸ばしたい序盤のパー5でボギーが先行。11番で1Wショットを右に曲げ、フェアウェイに刻んだ後の3打目が奥のバンカーにこぼれて“目玉”になった。4打目はグリーンを越えて5オン。2mを沈めてボギーでしのいだが、13番(パー3)で第1打を右サイドのバンカーに入れて2つ目をたたいた。

14番のボギーでさらに後退したところから、なんとか巻き返し。8mを流し込んだ15番から2連続バーディ。初日にボギー、ダブルボギーで終えた17番(パー3)、18番もスコアを落とさなかった。後半アウトでは6番で3mのスライスラインを沈めるなど、要所を締めて望みをつないだ。

プレーを終えて駐車場へ

午前7時40分(日本時間16日午後8時40分)に再開する。残した9番は602ydのパー5。風によっては2オンが狙える。ここまでの平均スコアは「4.753」で難度は16番目。2日でイーグルが3つ。バーディのチャンスは十分にある。

2週前の「コグニザントクラシック」でも3日目の早朝に第2ラウンドの最終ホールをプレーし、3.5mのバーディパットを外して決勝ラウンド進出を逃した。同じ思いはもう味わいたくない。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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