ウッズに断られたけど… 47歳が惜敗でつかんだ念願のチケット
◇米国男子◇WMフェニックスオープン 最終日(11日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
「来週はスキーに行く予定だったが、予定を変更しなければ」。もともと休暇を取る予定だった来週のスケジュールは、「ジェネシス招待」(カリフォルニア州・リビエラCC)で上書きされた。47歳のチャーリー・ホフマンが、ホスト大会で思わぬボーナスを手に入れた。
通算21アンダーでニック・テイラー(カナダ)と首位に並んだが、プレーオフで惜敗。2016年「バレロテキサス」以来のツアー通算5勝目には届かなかったが、2022年「ロケットモーゲージクラシック」(10位)以来のトップ10に入った。
2007年から2016年の間に4勝を挙げ、生涯獲得賞金は3352万5136ドル(50億円)まで積み上げたが、過去2シーズンのフェデックスカップランキング(FR)は125位圏外。テキサスに本社がある「WM」社のアンバサダーとして臨んだ今週は、推薦ではなく生涯獲得賞金トップ50の資格で参戦していた。
今週は11位で決勝ラウンドに進むと、3日目に「64」をマークして首位と1打差3位につけた。最終日は1イーグル6バーディ、1ボギー「64」で回ってプレーオフに進出。1ホール目は、先に14フィート(4m)のバーディパットを決めたテイラーに、7フィート(2m)を決めきり食らいつく。しかし、2ホール目でバーディを獲ったテイラーに敗れて優勝を逃した。
それでも、25位に浮上したフェデックスカップランキングで次週「ジェネシス招待」への出場が決定。タイガー・ウッズが大会ホストを務める同大会は、フィールドが80人に限られるシグネチャーイベントの一つ。ホフマンは直近のFR上位5名の出場枠に食い込んだ。
「とても楽しみ。もう一度、世界トップ選手の一人になりたい」と自身への期待が膨らむ。「こぼれ話だが、以前、タイガーに推薦を頼んでみたんだ。“もう全部埋まった”と言われたから、自力で出ると言ったんだ。やったね」と、出場選手の1人としてウッズとの対面が叶う。(アリゾナ州スコッツデール/谷口愛純)