名物ホール16番が年々グレードアップ 今年は約360万円のシート新設
2024/02/12 14:39
◇米国男子◇WMフェニックスオープン 最終日(11日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)
世界で最も観客動員数が多いとされる大会で、今年も多くの観客が集まった。2019年からは公式入場者数を非公表としているが、18年の入場者は水曜からの5日間で71万8000人。23年も80万人近くが来場したとみられている。
今年は例年にない悪天候や寒さに見舞われたが、ゲートには朝5時過ぎから長蛇の列。オープンと同時にファンたちがダッシュで向かうのが、名物ホールの16番だ。巨大なギャラリースタンドがぐるりと囲むパー3は、一部が先着順の一般席(3750席)。その他は1日500ドル(約7万5000円)から購入できる、有料ラウンジなどがついた3 階建ての「スカイボックス席」となっている。
“コロシアム”と形容される16番のレイアウトは、大会を重ねるごとに増築されていった。今年新たに用意されたのが、ティイングエリアの真横にある「ティボックス席」。ティイングエリアの右サイドに40席用意された特別シートは、数メートル先でプロのショットを見ることができる。
価格は本戦4日間の通しで、1席当たり2万4000ドル(約360万円)。今年はトライアルとしてVIP客やツアー関係者らに販売が限られたが、大会側は「選手やキャディの会話が聞けたり、言葉を交わすこともできる。将来的に一般販売もできれば」と話す。
大会側によれば、今大会がもたらすアリゾナ州での経済効果は年間“400ミリオンダラー”(約597億円)。今年も大きな効果を生みそうだ。(アリゾナ州スコッツデール/谷口愛純)