今田、7打差からの逆転世界一に向けて「望みは残っている」
「オメガミッションヒルズワールドカップ」3日目は、初日と同じフォアボール。「初日に出した10アンダー(62)を狙います」と目標を掲げたチームジャパンは、スタートホールの1番で今田竜二が1.5メートルを沈めてバーディ発進とする。さらに3番パー5では藤田寛之が2オン2パットのバーディを奪い、「まずまずの滑り出し」と振り返る今田。
その後は停滞が続いたが、藤田が7番でバーディを奪うと、さらに9番でも藤田が10メートルのバーディパットを捻じ込んで力強いガッツポーズを見せる。「藤田さんがすごいバーディを獲ってくれたので、良くない展開からちょっと良い雰囲気になった」と話す今田は、藤田に引っ張られるように10番、11番と2メートルのバーディパットを沈め連続バーディ。一時は順位を下げたが、この3連続バーディで再び上位に浮上する。
2人の噛み合いで最も印象的だったのが、14番パー3だ。先に打った藤田が「シャンクしちゃって…」と、草が生い茂る右の林へ打ち込みギブアップ。続く今田も、グリーン手前のガードバンカーに打ち込み、さらにボールが目玉状態になる大ピンチを迎える。ここで今田が1メートルに寄せるスーパーショットを見せ、藤田が「バーディ以上に大きい」と感嘆するパーセーブ。最終18番では、今田がティショットを初日に続き左の池に打ち込むが、藤田が確実にフェアウェイを捕らえると、2打目をピン右奥2.5メートルに寄せてバーディフィニッシュとした。
「(3日目の)8アンダーは満足していないけど、展開を考えれば悪くない数字」と今田。目標には達しなかったが、首位に7打差の4位タイと、何とか可能性の残る位置で最終日を迎える。「明日は何が起きても分からない形式(フォアサム)だし、昨日の感じのショットでパットさえ入ってくれれば望みは残っていると思う」(今田)と、この3日間で培ったチームワークや経験の集大成として、明日にすべてをぶつける心構えだ。