2年前にコース記録「264」 松山英樹はランク57位から好発進なるか
◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(9日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7243yd(パー70)
開幕前日は激しい雨と雷に見舞われ、松山英樹が出場を予定していたプロアマラウンドは中止に。スタートホールのティショットを打ったあとに続行不可能と判断され、クラブハウスに引き返した。この日は、火曜(8日)に回ったイン9ホールをプレー予定だった。
TPCサウスウィンドがプレーオフ初戦の舞台になったのは昨年から。2022年大会は首の痛みのため欠場したが、21年に同コースで行われた世界ゴルフ選手権「WGCフェデックス セントジュード招待」ではプレーオフに敗れての2位に入っている。3位で並んだ7人と銅メダルを争った前週「東京五輪」に続いてのプレーオフだった。
「2年前は週末が良くて、プレーオフもたまたま残ったっていう感じでした。あまりいいイメージっていうのはないですかね」と振り返ったが、週末に「64」、「63」と連日の好スコアをたたき出し、コース記録タイの「264」をマーク。30位の予選通過から優勝争いに加わった。
通算16アンダーで首位に並んだアブラム・アンセル(メキシコ)とサム・バーンズとのプレーオフが行われたのは18番。ほぼ直角に左へ曲がるドッグレッグホールで、ティショット、セカンドと左サイドに池が絡む。2ホール続いたプレーオフは、ティショットでどちらも右ラフに入れてパーとした。
今年の練習ラウンドでは、18番のティショットを1W、3W、5Wでテスト。1Wは今年3月「WGCデルテクノロジーズ マッチプレー」から入れたスリクソン『ZX5 Mk II』からロースピンモデルの『ZX5 Mk II LS』への変更も選択肢に入れている。この日も練習場で調整を行い、プロアマのスタートホールに向かう足取りは軽かった。
プレーオフ初戦を迎えるにあたり、フェデックスカップランキング57位は2017-18シーズンの76位に次ぐ低い順位。プレーオフシリーズが全4試合で構成されていた17-18年シーズンは初戦15位、第2戦4位、第3戦15位でトップ30が出られる最終戦に進み、4位で締めくくって同ランク13位まで駆け上がった。あすも悪天候が予想されるメンフィスで、今年も巻き返しを期待したい。(テネシー州メンフィス/谷口愛純)