あわや出場停止!? フィル・ミケルソンが巻き込まれたトラブル/EDSバイロンネルソン選手権
今週末のミケルソンは絶好調、それともまずまずのプレー、どちらとなるのか? 96年から2000年にかけて、「EDSバイロンネルソン選手権」で通算45アンダーをマークしているミケルソン。しかし、この大会での過去18ラウンドでは、パー以下のラウンドが10回だけで、過去5回の平均スコアはワンストローク以上高くなっている。そんなミケルソンにとって今週の水曜日は、普段とはとても違うものとなった。
この度のミケルソンのストーリーは、実際は火曜日から始まっている。ミケルソンは、水曜日のプロアマ戦を棄権せざるを得なくなったのだ。その理由は、現地時間水曜日の朝7時6分のスタート時間までにコースに到着できなかったから。ミケルソンは火曜日、アーカンソー州リトルロックで友人のためにチャリティイベントに参加し、ディナーの途中に席を離れ、ここテキサス州アービングに向かうために空港に向かい、無事飛行機に搭乗。そして午後8時30分の離陸を待つばかりとなったが、昨晩ダラス地域を襲った雷雨と竜巻により、空港は閉鎖。ミケルソンを乗せた飛行機は離陸できなかった。
ミケルソンは1時間半機内で過ごしたが、その間ツアーオフィシャルに電話を入れ、「なんとしてもコースに向かいたかったが、悪天候により不可能になった」と事情を説明。午後10時になってもダラスの空港が閉鎖されていたため、飛び立つのを諦めた。
しかし、このハプニングはある問題を招いている。それは通常プロアマ戦を欠場した選手は、本戦に出場できないというルールがあるからだ。
ツアープレーヤー・マニュアルによると「トーナメント出場の意思を示すことは、トーナメントの会場で行われるプロアマ戦に出場することも意味する。出場を約束したプロの選手がプロアマ戦を欠場した場合、コミッショナーもしくは、コミッショナーが指名した人物、あるいはトーナメントディレクターが許可しない限り、トーナメントの本戦への出場権を失うものとする」とある。
ミケルソンはコミッショナーが指名した責任者に電話で事情を説明した結果、本戦の出場を認められた。人気が高い選手だけに、ファンそしてトーナメントオフィシャルにとっても、今回の免除は嬉しいニュースとなった。ミケルソンは、水曜日にコースに到着。プロアマ戦で一緒に組むはずだったパートナーを見つけ、挨拶していた。練習は行わず、メディアと話すこともなかったが、無事大会に出場できることを喜んでいた。