米国男子ツアー

「マスターズ」の覇者ザック・ジョンソンが得たもの、与えるもの

2007/04/16 09:00

「マスターズ」を制し、一躍注目の的となったザック・ジョンソン。テレビで観戦して、勇気をもらった若手プレーヤーも多かったことだろう。

ザック・ジョンソン
「“マスターズ”で優勝したからといって満足しすぎるのもよく無いと思います。そういう気持ちになると努力する事を忘れてしまいますからね。これまで自分が正しい事をしてきたというのは先週の優勝で証明されましたが、これからも努力してもっと沢山の試合で優勝できる様に頑張りたいです」

これまでジョンソンは、ミニツアーからネーションワイドツアー、そしてPGAツアーで1勝と期待の若手選手の1人だった。しかし先週の「マスターズ」で優勝したジョンソンは、そういった数多い期待の若手選手の中から一気に抜け出した形になる。

ザック・ジョンソン
「“マスターズ”ではとても幸運だったと思います。私の様にミニツアーからネーションワイドツアーをプレーしてきた他の若手も同じ事が出来ると思いますし、実際そうなっても私にはちっとも意外ではありません。でも彼らが私を褒めてくれるのは凄く嬉しいですし、これも私を支えてきたくれた人たちのお陰です」

実際PGAツアーの選手でも一部のスター選手を除いては、それほど脚光を浴びる事はない。今回のジョンソンの「マスターズ」優勝は、そういった目立たない選手たちにも大きな勇気を与えたことだろう。自分にも出来ると思えるということは良い事で、仲間が優勝するのを見ると自分も出来る気がしてくるもの。ジェフ・オギルビーも2006年同じような状況からメジャーを含める2勝でブレークした。もしかしたら、ザックの場合もジェフの姿を見て勇気付けられたのかもしれない。

ザック・ジョンソン
「みんな実力があるのは確かですから、後は自分でも出来るという気持ちが大事なんだと思います。少なくとも私の場合はそうでした」

不可能な事なんて無いという事だろう。ザックはメジャーで勝てない最強プレーヤーになりつつあったが、彼だけでなく他の選手も同じ事が出来るはず。「ベライゾンヘリテージ」の終了後、ジョンソンは2週間のオフを取る予定だ。