2022年 ザ・CJカップ

ゴルフショップまで1時間ドライブ メジャー王者が自腹でパター購入

2022/10/22 13:04
なんとか手にしたパターで(Kevin C. Cox/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・CJカップ 2日目(21日)◇コンガリーGC (サウスカロライナ州)◇7655yd(パー71)

シェーン・ローリー(アイルランド)がアクシデントに負けず、好位置で週末に向かった。初日プレー中にパターのシャフトが折れ、愛用クラブを求めてラウンド後に街中のゴルフショップに向かう羽目に。使用クラブメーカーの協力で事なきを得て、2日目は5バーディ、1ボギーの「67」をマークした。

2019年の「全英オープン」王者は前日の前半9番、キャディバッグから急いで引き抜いたパターを誤って落としたときに足が引っかかり、シャフトを折ってしまった。オデッセイのお気に入りのモデル、ホワイトホットOG 2ボールは「カーボンとスチールのつなぎ目の辺り」で真っ二つになったという。

同伴競技者と顔を見合わせ思わず笑ったが、その後2ホールはグリーン上でウェッジを使って対応。残りのホールはマネジャーが慌てて持ってきた別メーカーのパターを使って「68」でまとめた。

ツアープロをコースでサポートする用具担当者は、次週に備えすでに会場を後にしていた。ローリーは“折れたパター”を使って9月に欧州ツアーの旗艦大会「BMW選手権」を制したばかり。2日目以降のことを考えショックを抱えたまま、コースから最も近いPGAツアーの大型ゴルフショップまで約1時間、車を走らせた。

オデッセイの対応は素早く、ローリーが到着する頃には愛用モデルを同店に配送済み。なんとかパターをゲットした全英王者はさらに、自ら店内で物色した同じパターを229ドル(約3万3809円)払って購入した。

この日は結局、メーカーが送ってくれたパターを使用して15位から7アンダーの6位に浮上。自腹で買ったモデルについては「ロッカーに置いてあるんだ」と話し、多くの関係者に感謝した。(サウスカロライナ州リッジランド/桂川洋一)

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