初体験のPGAツアーセッティングの印象は? ホストプロ大西魁斗は「長いパー4が多い」
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(12日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)
今大会を主催するZOZOと今年3月に男子アスリート初の所属契約を結んだ大西魁斗。フィールドで唯一のホストプロとして迎えるビッグトーナメントに向けて気合は十分だ。「この夢の舞台でプレーできる。そして、ホストプロとしてPGAツアーデビューということで、全力を尽くして優勝を目指して頑張りたい」と力を込めた。
初出場のPGAツアー。慣れ親しんだ国内ツアーとのコースセッティングとは「長いパー4がいくつかあるのが一番の違いだと思う」と言い、全10ホールあるパー4のうち、480yd以上に設定されて距離のある5ホール(4、9、11、12、17番)を特に警戒する。「グリーンも結構速くて長い番手で(ボールを)止めにいく必要があるので、今週はユーティリティも(バッグに)入れた」と対策を立てる。
前週大会はスキップしてコンディション調整を優先した。「1週間、休みを取れたので(コンディションは)結構いい。ちゃんと準備をして、身体を休めて、スイングも調整できたので、今の自分のコンディションはベストだと思う」と、大舞台に向けて心身ともに万全の状態で乗り込んできた。
「目標は優勝。そのためにはメンタルが重要になってくる。世界のトップ選手が集まってきているので、その中で自分のゴルフをして、一打一打集中できたらチャンスがあると思う」と72ホールの戦いを見据えた。
同じく、PGAツアーデビューを果たす河本力は「グリーンは傾斜がめちゃくちゃ強いのに、小さい。難しいセッティング。コースも狭いし、グリーンも硬くなってきているので高い球が打てないとダメ」とセッティングの印象を話す。
「パー70だけど日本ツアーにはないくらい距離も長いので、自分の飛距離が生かせるんじゃないかな」と胸を張る。ドライビングディスタンスの平均は326.41ydで、国内ツアーでは断トツ。タフなコースになればなるほど、自身の長所が武器として生きてくる。
「今年プロデビューして(ZOZO出場が)最大の目標だったので、そこをクリアできたのがうれしい」。タイガー・ウッズが優勝した2019年大会と、松山英樹が制した前年大会はともにギャラリーとしてロープの外を歩いたが、今年はプレーヤーとしてこの舞台に立つ。
「目標である選手たちと一緒にプレーできるのはうれしいですけど、自分はもうアマチュアではない。いずれは追い越して、自分も世界の一員になるという強い気持ちをもって戦う」。数年後にはPGAツアー挑戦も視野に入れて戦う22歳が、“目標”に向けて第一歩を踏み出す。(千葉県印西市/内山孝志朗)