2022年 プレジデンツカップ

ノーマンの激励ツイートも…世界選抜は2日間でわずか1勝

2022/09/24 15:27
トレバー・イメルマン(左)が率いるチームは苦しい戦いが続く

◇米国選抜VS世界選抜対抗戦◇プレジデンツカップ 2日目(23日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7576yd(パー71)

この日のラストマッチは18番までもつれた。17番で米国選抜のマックス・ホマが渾身(こんしん)のバーディを奪ってリードを奪うと、最終ホールで引き分けに持ち込むしかない世界選抜は初出場のテイラー・ペンドリス(カナダ)が4mをねじ込むバーディ。チームを鼓舞する力強いガッツポーズを見せた直後、ホマが3m強を入れ返して「USAコール」がコースに響いた。

2日目ラストマッチで勝利を決めるバーディに喜ぶ米国選抜

引き分けの2試合を含め、5試合のうち3試合が18番まで戦い抜く接戦。それでもポイント差は「3」から「6」に開いた。2日間10試合を終えて、初日のキム・シウー(韓国)とキャメロン・デービス(オーストラリア)の組が挙げた1勝だけでは苦しい。

主将を務めるトレバー・イメルマン(南アフリカ)は「ショットに関しては我々もかなり良いゴルフをしている。ただ、米国のパッティングには脱帽だ。最後の試合は16番でホーシェル、17番でホマが決め、18番はペンドリスのクラッチバーディの後にホマがまた決めた」。言葉をしぼり出し、グリーン上のプレーが明暗を分けているとした。

松山英樹も初日から2連敗。世界選抜は巻き返せるか

大会初日、世界選抜が唯一の勝利を飾った1998年大会のメンバーでもあるグレッグ・ノーマン(オーストラリア)から激励が届いた。「世界選抜チームの元選手、元キャプテンとして、トレバー・イメルマンと彼のチーム全員が、1998年のメルボルンでの成功を再現することを祈っている」

サウジアラビア政府系ファンドが資金提供する「LIVゴルフ」の推進役としてPGAツアーとの対立が激化している人物のツイート。イメルマンはこの日になって「大爆笑」を意味するネットスラング“LOL”とだけ返した。

アウェーでの戦いは劣勢

そのことを聞かれ、「まさにあのツイートを見たとき、実際に大笑いしてしまったからね。ウソをつくのは危険だと、ずいぶん前に学んだ。本当のことを言った方がいいんだ」。質問を冷静にかわして週末の戦いをにらむ。「ハングリーでモチベーションにあふれているチームだ。多くを語る必要はない。あと2日ある。全力でプレーするだけだ」と必死に前を向いた。(ノースカロライナ州シャーロット/亀山泰宏)

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