イム・ソンジェがアジア勢歴代最高 米ツアー年間レース2位に

◇米国男子プレーオフ第3戦（最終戦）◇ツアー選手権 最終日（28日）◇イーストレイクGC（ジョージア州）◇7346yd（パー70）

あとわずかでフェデックスカップに手が届いた。イム・ソンジェ（韓国）が4位で迎えた最終ラウンドを「66」で回り、通算20アンダー。優勝して年間王者に輝いたロリー・マキロイ（北アイルランド）に1打差の2位でフィニッシュした。

首位スタートのスコッティ・シェフラーにプレッシャーをかけたのはマキロイだけではない。1つ前の組を回ったイムも前半6番（パー5）までに3バーディを奪い、優勝争いは三つどもえになっていた。

痛恨だったのは後半14番のダブルボギー。「まずティショットをプッシュして右に曲げ、フェアウェイを外してしまったのがミスだった」。深いラフからの2打目でグリーン左手前までしか運べず、ショートゲームにほころびが出て4オン2パットで後退した。

24歳のイムは今季1勝ながら26試合で17回のトップ25入りと安定感を発揮。ポイントランク10位で入った今大会で飛躍した。「正直なところ、今週の目標はトップ5でした。こんなに良い順位で終われるとは思ってもみなかった」と惜敗にも笑みを浮かべた。

アジア出身選手として歴代最高位となる2位タイで年間ポイントレースを終え、575万ドル（約7億9660万円）のボーナスを手にした。（ジョージア州アトランタ／桂川洋一）