2022年 全英オープン

「愛されていると感じない」 新リーグ参戦ガルシアが欧州ツアーも撤退へ

2022/07/18 13:01
ガルシア(左)は欧州ツアーからも撤退へ

◇メジャー第4戦◇全英オープン 最終日(17日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)

サウジアラビア系資本をバックにした「LIV招待」参戦に伴ってPGAツアーのメンバーシップを返上したセルヒオ・ガルシア(スペイン)が、欧州ツアー(DPワールドツアー)からも撤退する意向を示した。英テレグラフが報じた。

全英オープン最終日のプレーを終えた後、スペインの記者団に対して「人生の半分以上を欧州ツアーに捧げてきたし、これからもプレーを続けたかったが、必要とされない場所へ行くつもりはない。いま欧州ツアーで自分が愛されているとは感じない。個人的な、プロとしての決断に対して、そのような扱いを受けるのは悲しいし、続ける価値はない」と話した。今後ツアー側へ正式に意向を伝えるという。

欧州ツアーは新リーグに許可を得ずに出場したツアーメンバーに対して10万ポンド(約1650万円)の罰金を科すと発表。ガルシアはツアーの対応に明確な不満を口にしつつ、過去10度出場し、欧州選抜で最も多くのポイントを稼いできた米国との対抗戦「ライダーカップ」への思い入れからツアーにとどまる考えも示してきた。

「ライダーカップのことは少し残念だけど、今はライダーカップのためにプレーしているわけでもない」と決断の背景を説明。欧州ツアーがPGAツアーとの戦略的提携を強化していることにも触れ「それはベストな方法じゃない。欧州ツアーが世界で5番目のツアーになるようなことをやっている。非常に悲しい」と嘆き節が止まらなかった。

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