2022年 全米オープン

「びっくりしますよね」 松山英樹はパット貢献度首位で“65”

2022/06/20 09:25
最終ホールで微妙なパーパットを決めて、大ギャラリーに見守られてフィニッシュ

◇メジャー第3戦◇全米オープン 最終日(19日)◇ザ・カントリークラブ(マサチューセッツ州)◇7264yd(パー70)

12番、ボールが8m先のカップに近づくにつれて、グリーンの周りからは期待に満ちた声が上がり始める。バーディパットがカップの縁を回って入ると、松山英樹はこぶしを握り、自分の名前を叫ぶ声に力強くうなずいた。

12番でロングパットをねじ込みガッツポーズ

バーディなしで終えた前日のフラストレーションを晴らすように、この日はボギーなしの5バーディ「65」。「きのうまで全く入っていなかったので、びっくりしますよね」と、最終日はグリーン上で魅せた。

13番も長い距離を沈めて連続バーディ

7番で4mのバーディパットを入れて、通算イーブンパーまで戻して折り返し。12番に続き、13番で10m以上ある下りのバーディパットをねじ込んで笑顔がのぞかせた。3日目までなかなか決まらなかったパターは最終日、スコアへの貢献度(ストローク・ゲインド・パッティング)で単独1位をマークした。

15番では笑顔がのぞく

ショットについては「思うような状態ではまだまだなかった」。それでも序盤からしぶとくパーを拾い、スコアカードに刻まれた「65」は今週のベストスコア。通算3アンダー単独4位で終えて、メジャー覇者の底力を見せつけた。

「65」の最終日、何度もガッツポーズが出た

「アンダーパーでフィニッシュしていれば、何か起きるかなと思いながら」と回った最終日。優勝には届かなかったが、10度目の全米オープンを圧巻のプレーで締めくくった。(マサチューセッツ州ブルックライン/谷口愛純)

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