2022年 全米オープン

ボールが持ち去られた!犯人は? 前年覇者ラームに珍事

2022/06/17 11:48
珍事に見舞われつつも1アンダーで発進(Patrick Smith/Getty Images)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 初日(16日)◇ザ・カントリークラブ(マサチューセッツ州)◇7264yd(パー70)

前年覇者のジョン・ラーム(スペイン)が珍事に見舞われた。イーブンパーで迎えた最終18番(パー4)でティショットを大きく左に曲げ、ボールはギャラリースタンド近くのラフに飛び込んだ。

ラームが2打目地点に到着すると、そこにあるはずのボールがない。「誰だったかは分かっている。その2人は笑顔で反対方向に走って行ったよ(笑)。ボールを盗んだ2人の子どもを見たのは100%間違いない」。ギャラリーの子どもたちがボールを持ち去ってしまったのだ。

「誰かが先にボールを見つけてくれて本当にうれしかった。ティショットは木々の間を抜けていた。だから(ボールは)そんなに遠くには行っていなかったはずなんだ」。ほかのギャラリーがボールの止まった地点を確認しており、無罰でその場所にリプレース。残り135ydから2打目をグリーンに乗せ、8mのパットを沈めてバーディで締めた。

首位と3打差の1アンダー14位で発進。「きょう一日、かなりいいゴルフができたと思う。最後のパッティングを決めて、全米オープンの第1ラウンドをアンダーパーで回れたことがとても大きいよ」と冷静に語った。

【ゴルフ規則9.6「外的影響が拾い上げた、動かした球」】(一部抜粋)
外的影響(ストロークプレーの別のプレーヤーや別の球を含む)がプレーヤーの球を拾い上げたり、動かしたことが「分かっている、または事実上確実」な場合
・罰はない。そして、
・その球を元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)

※編注:当初、本文中での処置を「ドロップ」と記載しておりましたが、「リプレース」に訂正いたしました

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