デシャンボーとの差は「3番手」 出水田大二郎が初の海外メジャー
2022/06/16 08:26
◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(15日)◇ザ・カントリークラブ(マサチューセッツ州)◇7264yd(パー70)
スタートホールのティショットから度肝を抜かれた。499ヤードの10番パー4、ブライソン・デシャンボーの1Wショットは340y地点のクリークを軽々と越えていった。「僕もドライバーで打ったけど、50yd先を行っていた」と、出水田大二郎は思わず笑ってしまった。
出水田にとってこれが初の米本土での試合で、初の海外メジャー。せっかくだから練習ラウンドはいい組で回ろうとスタート表を覗いてみると、デシャンボーの組が1人分空いていた。「ここだな」と迷わず加わった9ホールのラウンドは、興奮と緊張であっという間だった。
デシャンボーは手首の手術のため、「マスターズ」から約2カ月ツアーを離脱。それでも世界トップクラスの飛距離は健在で、「アイアンの番手が自分と3番手違う」と圧倒的なパワーを目の当たりにした。
今まで想像もしていなかった米ツアーの舞台。選手のパワーや技術力の高さ、ギャラリーの歓声、コースのセッティング、何もかもが新鮮だった。「こっちに来たらすごく楽しい。今までレベルが違うと思っていたけど、来てみたいとすごく思った」と話す。
最後はデシャンボーと握手を交わし、記念写真を撮ってもらってホールアウト。「すごくいい人だったし、本当に勉強になりました」と、テレビの向こうの存在が、ちょっとだけ近づいた一日だった。(マサチューセッツ州ブルックライン/谷口愛純)