「“勝手に”ボギーが来そう」稲森佑貴はガマン大会を覚悟
2022/05/19 08:15
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(18日)◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd(パー70)
「もうロングじゃん…」。開幕2日前にプレーした最終18番で稲森佑貴は目を丸くした。491ydのパー4となるフィニッシングホールはアゲンストの風が吹いていた。「グリーンに向かってプラス12ydの打ち上げ」というセカンドは3Wを握っても届かなかった。
最終調整として星野陸也とともにアウト9ホールを回ったこの日は少し風も穏やかになった。それでも「メチャクチャ難しい。距離が長いですね」と汗をぬぐった。500yd超のパー4となる2番と16番だけでなく、18番のように400yd台後半のミドルホールも風次第で難度が跳ね上がる。3週前の国内ツアー「中日クラウンズ」で優勝するなど好調をキープしているが「調子が良くても、惰性というか“勝手に”ボギーが来そうなコース」。警戒心を解くことはない。
大会初出場が決まると、帰国後の隔離措置を考えてすぐに3度目のワクチン接種を済ませた。「出ない選択肢はなかった」。本場のメジャーでしか味わえない難しさに立ち向かうために覚悟を決めて海を渡ってきた。
ポイントを問われ「我慢、ですね。(18ホール)オールパーでもいいくらいで、チャンスについたときに初めてバーディを狙いに行く感じ」。タフな戦いを前に表情を引き締めた。(オクラホマ州タルサ/亀山泰宏)