はじめてのメジャー 香妻陣一朗はローズ&ステンソンに“突撃”

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前（17日）◇サザンヒルズCC (オクラホマ州)◇7556yd（パー70）

練習ラウンドのため1番ティに向かうと、テレビで見たことのある選手が立っていた。メジャー初出場の香妻陣一朗にとって、この偶然を生かさない手はない。メジャータイトルホルダーのジャスティン・ローズ（イングランド）とヘンリック・ステンソン（スウェーデン）に「一緒にお願いします」と“突撃”した。

15日（日）まで国内ツアー「ダイヤモンドカップ」を戦い、翌日の便で渡米。16日（月）の午前中に到着して、そのままコースへ出て練習ラウンドを開始した。「体もすごく重かったし、コースもタフ。どうやってプレーしようかと思った」。メジャーの洗礼に打ちのめされるところだったが、アウト9ホールを回ったこの日のラウンドで少しだけ持ち直すことができたのは大きい。「2人も難しそうにプレーしていた。やっぱり、（実力者でも）それなりに難しいんだと感じられたのは良かった」

ハワイ開催の「ソニーオープン」や日本で「ZOZOチャンピオンシップ」に出たことはあっても、米本土に来たのは初めてだ。帯同キャディと2人でコース近くに家を借り、食事は「肉と野菜を買って、焼いて食う。普段しないから、料理ってレベルじゃないですけど（笑）」。全米プロ最終日翌日にはテキサス州ダラスで「全米オープン」最終予選会にも出場を予定している。

251ydの8番（パー3）は「スプーンで打って、届くか届かないか…」。距離の長いセッティングに加え、砲台グリーンが厄介。持ち味のショートゲームに活路を見出す。「いまできることを全て出し切れたら」と力を込めた。（オクラホマ州タルサ／亀山泰宏）