2022年 マスターズ

「終わってせいせい」「フェアじゃない」ハットンがオーガスタに物申す

2022/04/11 12:38
最下位に終わったハットンが難コースにかみついた(提供:Augusta National Golf Club)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 最終日(10日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7510yd(パー72)

通算17オーバー52位と予選を通過した選手では最下位のフィニッシュとなったティレル・ハットン(イングランド)が、オーガスタナショナルGCのセッティングに異を唱えた。

2020年「アーノルド・パーマー招待」を制し、最高で世界ランキング5位になったこともある30歳は、かねてコース内での“感情表現が豊かな”選手としても知られている。4日間を戦い抜いたこの日、フラッシュインタビューエリアで「終わってせいせいしている」と口を開いてから止まらなかった。

「もちろんガッカリはしているけど、ここではうまくいかないものなんだ。正直言って、僕の目に合っていないんだよ」「良いショットを打てば、ホールの近くに止まるはず。作られた傾斜のせいでショートサイドのバンカーに入ったりすることなくね。良いショットを打ったのに報われないのは、フェアなテストとは言えないと思う」「コースがどのようにセッティングされているかということ。グリーンの傾斜、チップショットの距離感など、本当に難しい。ここは全てが“やりすぎ”なんだ」

最終日のフェアウェイキープ率42.86%(6/14)、パーオン率27.78%(5/18)ともフィールドで最も悪い数字。アーメンコーナーでは2つのダブルボギーを喫した。13番(パー5)で傾斜も何も関係ないほど1Wショットを大きく左へミスして林に打ち込むと、思わず「帰りたい」と声が漏れた。

「80」は初出場した17年大会初日に並ぶ当地でのワースト。「タイムマシンがあれば(イヤなことも)早送りできるんだけどね…」。乾いた笑みにショックがにじんだ。

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