2022年 マスターズ

ダボ2つでもウッズ以来2人目の“2冠”へ キャメロン・スミスは料理もできる

2022/04/08 11:39
1打差2位と好発進したキャメロン・スミス(提供:Augusta National Golf Club)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7510yd(パー72)

最初と最後は最悪でも、首位と1打差の4アンダー2位。キャメロン・スミス(オーストラリア)が、過去タイガー・ウッズ(2001年)しか成し遂げていない「ザ・プレーヤーズ選手権」と同一シーズンのマスターズ制覇へ好発進を決めた。

同組のポール・ケーシー(イングランド)が故障で棄権し、ブライソン・デシャンボーと2人だけになったラウンド。1番で右のバンカーからのセカンドがアゴに当たって15ydほどしか飛ばず、いきなりダブルボギーをたたいた。それでも「いいライだった」という難関5番でグリーン左から狙いすましたチップインを流し込むと、冴えわたったアイアンで8個のバーディを量産。後半14番からは3連続を奪うなど、右の林付近に曲げた18番で2個目のダブルボギーを喫しながら「68」をマークした。

「(2つのダブルボギーは)もちろん悔しいけど、もう終わったこと。その間のプレーは良かったと思うし、ポジティブに考えよう」と前を向く。「プレーヤーズ」での優勝後は、コロナ禍の渡航制限で2年半ほど会えていなかった母と妹が米国に滞在していたため、休養を優先。これが“第5のメジャー”を勝って以来の実戦だった。「正直なところ不安もあったけど、かなり良い感じをキープできている」とうなずく。

ガールフレンドらとともにコース近くに借りている家では、自ら料理を作ってリラックスすることもあるとか。「昨晩はボロネーゼ。(他人に任せず)ほとんどの時間を自分でコントロールするのが好きなんだ」

11月開催だった20年は大会史上初めて4日間60台をそろえて2位に食い込んだ。過去4大会で3度トップ10に入っているオーガスタとの好相性、世界ランク6位の原動力ともいえる卓越したショートゲームが快挙への挑戦を後押しする。

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