2022年 マスターズ

予選2日間は“将来のライバル候補”と同組に/マスターズチャンピオンの世界

2022/04/07 15:05
前年覇者の松山は慣例に従って「全米アマ」覇者らと予選同組に

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7510yd(パー72)

「マスターズ」の前回大会王者には毎年、ディフェンディングチャンピオンに課せられる仕事や、伝統的なしきたりがある。松山英樹は2022年、その世界に初めて足を踏み入れた。

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直前のラウンドまでの成績順で並ぶ決勝ラウンドの組とは違い、予選36ホールのグルーピング(各組3人)構成は主催者の意図で決まる。ディフェンディングチャンピオンは、直近の「全米アマチュア選手権」の優勝者を含めた3サムになるのが通例だ。

松山はジャスティン・トーマス、そして昨年8月に全米アマタイトルを手にしたジェームス・パイオットと初日、2日目のプレーをともにする。ミシガン大出身の23歳で、ミシガン州出身選手としては初めて「全米アマ」を制覇。PGAツアーには3月の「アーノルド・パーマー招待」でデビューした(予選落ち)。

「全米アマ」の歴代王者にはフィル・ミケルソンタイガー・ウッズをはじめ、近年も有望株がそろう。ブライソン・デシャンボー(2015年優勝)はオーガスタデビューでジョーダン・スピースポール・ケーシー(イングランド)、ビクトル・ホブラン(2018年/デンマーク)はパトリック・リードウェブ・シンプソンと回った。

アマチュアの中島啓太も“好待遇”

なお、例年アマチュアは「全米アマ」優勝選手(準優勝選手もマスターズに出場)だけでなく、各大会から突破してきた選手も“好待遇”。フィールドの中でも一流プロと予選同組なるケースが多い。「アジアパシフィックアマ」優勝の中島啓太(日体大4年)はマスターズ2勝のバッバ・ワトソントム・ホジーと同組になった。

過去に同じアジアアマの王者として出場した松山は2011年にトレバー・イメルマン(南アフリカ)、ルーカス・グローバーというメジャー王者と予選同組に。翌12年はその年の初めにツアー3勝目を飾ったジョンソン・ワグナー、そしてトム・ワトソンとプレーした。メジャー8勝のレジェンドは当時62歳で、「きみのお父さんは何歳だ?」とたずねられる場面も。「あれくらい人気をとれるように頑張りたい」と言葉にするような特別な出会いがある。

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