松山英樹が30代初戦 ウッズ、ジャンボの“全盛期”はいつだったか
◇米国男子◇アーノルド・パーマー招待 事前(2日)◇ベイヒルクラブ&ロッジ(フロリダ州)◇7466yd(パー72)
2月25日に30歳の誕生日を迎えた松山英樹が30代初戦に臨む。悲願の「マスターズ」制覇、アジア勢最多に並ぶPGAツアー8勝を積み重ねた輝かしい20代を締めくくり、選手生活は新たなフェーズへ突入する。アスリートの中でも選手寿命が長いプロゴルファーにおいて、成熟度が増す30代の10年間。米日のレジェンドの数字を調べた。
■タイガー・ウッズ
1996年、プロ転向5戦目での初優勝が弱冠20歳のとき。翌年マスターズで最年少Vを成し遂げ、2005年「全英オープン」では史上3人目のメジャー10勝に到達。20代で挙げた46勝はPGAツアー最多(2位はジャック・ニクラスの30勝)。この46勝だけでもウォルター・ヘーゲンとフィル・ミケルソンが8位で並ぶツアー通算45勝を上回る。
30歳で迎えた2006年も「全英」と「全米プロ」で優勝と最高のスタートを切った。度重なるけがに苦しめられ、自らの不倫スキャンダルでツアーを離れた時期もあった30代。メジャー4勝を含む33勝を挙げた。
腰痛が深刻化した40代ではトーナメント出場がままならないシーズンも増えた。2018年「ツアー選手権」で5年ぶりのタイトル。19年のマスターズで11年ぶりのメジャー優勝、同年「ZOZOチャンピオンシップ」でツアー最多82勝に並んだが、21年2月の自動車事故で長期離脱を余儀なくされている。
■尾崎将司
投手としてプロ野球の西鉄ライオンズに入団も早々に見切りをつけ、21歳でゴルフを始めた。プロテスト合格は1970年、23歳だった。ツアー制がスタートした73年に5勝して初代賞金王。20代でツアー15勝をマークした。
30代での国内ツアー勝利数は16。40代で圧倒的な強さを誇った。10年間で賞金王を逃したのは1987年と93年の2シーズンだけ。49歳だった96年には83年の中嶋常幸と並ぶツアー最多8勝を記録した。40代での51勝は日本ツアー歴代2位の青木功と同じ数字だ。
2002年「全日空オープン」で55歳7カ月29日の最年長優勝記録を樹立するなど、50代でも12勝。66歳でレギュラーツアー史上初のエージシュート、70歳で2度目を達成するなど、さらに年齢を重ねても存在感を示した。