2022年 ファーマーズインシュランスオープン

ニックネームは“シャンク” ツアー記録に迫る8連続バーディ

2022/01/28 17:34
パターが好調だったアダム・シェンク(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 2日目(27日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

ゴルファーにしてみれば、なんとも不吉なニックネーム。友人たちには親しみを込めて“シャンク”と呼ばれている。彼の名はアダム・シェンク。ツアー未勝利の30歳が見せた、PGAツアー記録に迫る快進撃の予兆はシャンクだったというのだ――。

猛チャージは3つパーを並べた直後の4番で始まった。3mを沈めたのをきっかけに、パットがさえまくる。誕生日だった前日に回ったサウスコースと比較して、好スコアの出やすいノースコースとはいえ、途中「いくつ続けたかわからなくなった」というバーディは後半11番までに実に8連続。

2019年「グリーンブライヤー」でのケビン・チャッペル、09年「RBCカナディアンオープン」のマーク・カルカベッキアによるツアー最多の9連続に迫った12番(パー3)で、3.5mのチャンスを外したが、10バーディの「62」。スタート時に38位だった順位は、いずれもメジャー王者のジョン・ラーム(スペイン)、ジャスティン・トーマスに並ぶ首位になった。

「12歳か、13歳のころ」に8連続バーディを大会でマークしたことがあるというシェンクはインディアナ州の出身。小麦などの穀物を育て、ゴルフ場に生息する複数の芝が生える農村で大きくなり、「打ちたいときに打てる練習場があった」そうだ。

苗字に響きが似ていることからついたシャンクのあだ名は「みんなそう呼ぶから、別にいいんだ」と楽しんでいる。ところでこの日、スタート前の練習場でSWを打ち始めると珍しく、まさにネック部分にボールが当たるシャンクが出た。

「でも僕の試合中、たいていトゥ側で打つから。だから(シャンクが出て)ラッキーだったかな(笑)」。初勝利の瞬間も訪れるか。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)

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