目に焼きつけた“5打差逆転” 中島啓太「本当にカッコ良かった」
2022/01/17 17:30
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 最終日(16日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
最終日、午前9時15分スタートだった中島啓太(日体大3年)はプレーを終えると、優勝争いを演じていた松山英樹のもとへ応援に向かった。後半9ホールに帯同し、最終18番はグリーン右サイドで観戦。5打ビハインドから追いつき、プレーオフを勝ち切るまでを目に焼き付けた。
「やっぱり(後半)5打差からスタートして、(逆転は)本当にカッコ良かったです」。正規の18番では場内のボルテージも上がり、松山とラッセル・ヘンリーのボールがグリーンに乗ると囲むようにギャラリーが押し寄せた。
タイガー・ウッズが復活優勝を果たした2018年「ツアー選手権」をほうふつとさせる珍しい光景に「たくさんのギャラリーの中でプレーされていたのが気持ちよさそうでしたし、自分ももっと大勢のギャラリーに知ってもらって、世界で頑張りたいと思った」と目を輝かせた。
その上で気になるところは、単独首位から出て競り負けたヘンリーの“感情”。5打リードでサンデーバックナインを迎えながら逆転負けした側の「途中の気持ちを知りたい」。独特の視点で切り取り、学ぼうとする姿勢をうかがわせた。3つのメジャー大会が控えている21歳は「2人の優勝争いが見られてよかったです」と世界の舞台で活躍する選手たちの激闘を目の当たりにして、米国での初戦に幕を閉じた。(ハワイ州ホノルル/石井操)