金谷拓実は長期遠征を覚悟「海外でのシードを獲りたい」
2022/01/12 14:02
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(11日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
「やっぱり海外でのシード権を獲りたい」―。金谷拓実にとってこの1年間は歯を食いしばったことの方が多かったかもしれない。欧州ツアーで力をつけ、米国ツアーに参戦するという青写真どおりとはいかず「壁」にぶつかり、時には感情をむき出しにしてプレーした。そんな悔しさを糧に、成績次第ではあるが「(4月の)マスターズまでは日本には帰らない」と覚悟を持って2022年のスタートを切る。
現在世界ランキング51位。目指す位置ははるか上ではあるが、まずは出場できる試合のボーダーラインとなる50位付近からの浮上が目先の目標となる。
「米国が一番。(昨年は)こっち(海外)でいいプレーができなかった。後半戦を日本でプレーすることになって悔しい思いをしたし、できるだけチャンスをつかんで今年、来年とプレーできるように目の前の1試合1試合をやりたい」
ソニーオープンは2019年、21年と過去2回出場し、ともに予選落ちを喫した。前年大会はカットラインに1打足りなかった。それだけに、オフに欠かさずやってきたトレーニングの成果を期待しつつ、今年こそ米国特有のバミューダ芝を攻略して「まずは予選通過をしたい」と意気込みを新たにした。
今大会を終えると欧州ツアー「アブダビHSBC選手権」(20日開幕/UAE)に向けて飛び立ち、アジアンツアーの「サウジインターナショナル powered by ソフトバンクインベストメントアドバイザーズ」(2月3日開幕/サウジアラビア)への参戦もにらむ。「(マスターズ出場が)早く決まって安心はしたけど、いいプレーがしたい」。あくなき挑戦は続く。(ハワイ州ホノルル/石井操)