前半の「+1」は想定外 松山英樹は終盤5ホールで挽回4バーディ
◇米国男子◇ザ・CJカップ 2日目(15日)◇サミットクラブ(ネバダ州)◇7431yd(パー72)
スタートの1番、ティショットを1Wでグリーン左手前のセミラフに運んだ後、松山英樹のウェッジでの第2打はハーフトップして奥のラフにこぼれた。続くアプローチは左足下がりのライを強いられ、2m弱のパーパットを決められなかった。「かなり残念。あそこからボギーを打つ選手は1人もいないのでは…」という痛い出だし。2日目も後半にスコアメークの負担がかかった。
ロースコアが連発される中、初日は前半2バーディ。「アウトのほうが伸ばしやすいんだろうなと思っているんですけど、なかなか思うようにいかない」という9ホールで、この日は1つスコアを落とした。2つのパー5はパーどまり。3番はグリーン左横のラフからの3打目でグリーンをオーバーさせ、6番は1Wショットを右バンカーに入れてチャンスを作れなかった。
同組の2人も慌ただしく、イム・ソンジェ(韓国)は3番で残り90yd余りの3打目をシャンクさせてダブルボギーにした。コリン・モリカワは11番(パー3)で第1打を池に入れるなど、12番までの3ホールで4つスコアを落とす乱調ぶりだった。
「13番までは全体的に流れが悪かった」と松山は7位からのスタートで、同ホールまでに順位は一時40位台まで後退。そのズルズルと低迷しかねないポジションから粘った。
2オンに成功した14番(パー5)から2連続バーディ。「(2打目は)ミスだったんですけど、バーディが取れたのは流れが変わる(要因)」とリズムを取り戻し、第2打をピン手前1mにつけた17番からもう一度、2連続。「良い感じでフィニッシュできたのは良かった」と「70」の一日を振り返った。
通算8アンダーは28位。ここまで一人旅の18アンダーのキース・ミッチェルとは10打差がついたが、2位グループとは5打差にいる。「良いプレーをして少しでも上位に食い込めるように頑張りたい」。ムービングデーこそフロントナインから勢いづきたい。(ネバダ州ラスベガス/桂川洋一)