2021年 ザ・ノーザントラスト

コロナ陽性→復帰戦でV再び? 世界1位ラームが貫録首位

2021/08/20 09:35
ジョン・ラームが首位で発進

◇米国男子プレーオフ第1戦◇ザ・ノーザントラスト 初日(19日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7410yd(パー71)

新型コロナウイルス陽性判定を受けて「東京五輪」を欠場し、復帰戦となる世界ランキング1位のジョン・ラーム(スペイン)が圧巻のプレーを見せた。

吹きつける風をものともせず、ボギーなしの8バーディ「63」でジャスティン・トーマスと並ぶ首位発進。4アンダーで回った前半も、序盤に限れば実戦を離れたブランクを感じていたという。

最初のバーディとなった3番はグリーン奥からのチップイン。「入らなければ、40フィート(約12m)のパーパットを打つことになっていたと思う」。4番(パー3)、5番もグリーン奥に外しながら何とかパーで切り抜けた。

「そのためにショートゲームの練習をするんだよ」。落ち着かない時間を小技で耐え、6番(パー5)から3連続バーディ。ショットとパットがかみ合い、後半も15番からの3連続を含めて4つ伸ばした。

3日目を終えて6打差首位だった6月「ザ・メモリアルトーナメント」をコロナ陽性判定で棄権。復帰戦をメジャー初タイトルで飾った「全米オープン」の記憶も新しい。再現の可能性が膨らむ滑り出しに「ここから3週間続けていって、トップに立ちたいね。優勝するためにトーナメントから外されるのは、もうゴメンだよ」と笑わせた。(ニュージャージー州ジャージーシティ/亀山泰宏)

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