大逆転か入れ替え戦か 小平智を勇気づけるFWキープ率ツアー8位
2021/08/11 10:56
◇米国男子◇ウィンダム選手権 事前(10日)◇セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)◇7131yd(パー70)
レギュラーシーズン最終戦に臨む小平智のスタッツを見渡すと、傑出している項目がある。フェアウェイキープ率70.08%はツアー8位。2018-19年シーズンも34位(67.63%)と上位にいた部門でさらに磨きがかかっている。
「ドライバーを替えて、イメージが合ってきて、スイングも良かったときに戻ってきた感じ。自信を持って打てているのが、スタッツにも表れているんじゃないかなと思う」とうなずく。クラブ契約フリーとなって臨むシーズン中、「後悔のないように」と繰り返してきた。最大の武器である1Wショットでよみがえってきた感覚がよりどころとなり、気持ち確かにを上向かせてくれる。
フェデックスカップランキング150位の逆境で迎える最終戦。2018年「RBCヘリテージ」優勝でつかんだシードを守り、プレーオフシリーズに生き残るためには少なくとも3位以上の好成績が必要とハードルは低くない。
「何位とかよりも、上を目指してやるだけ。(ポイントランク)125位に入るつもりでやっていますし、入れなかったら入れ替え戦に行くつもりでいる。その“2択”しか考えていない」。きっぱりと腹をくくれるのも、自分の中でプレーへの迷いが消えていることが大きい。
次週から合計3大会でPGAツアーカードを争う「コーンフェリーツアーファイナル」も見据えつつ、まずは目の前のラストチャンスにぶつかっていく。(ノースカロライナ州グリーンズボロ/亀山泰宏)