2021年 全英オープン

金谷拓実は出遅れ回避も内容に不満「フェアウェイのいい位置から…」

2021/07/16 06:04
金谷拓実は苦手の初日を乗り切っても渋い表情

◇メジャー第6戦◇全英オープン 初日(15日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)

アマチュアだった2019年大会に続く2度目の全英となる金谷拓実は2バーディ、2ボギーの「70」でイーブンパー48位につけた。

かねて苦手意識を口にすることが多かった初日。2カ月に及んだ海外転戦でも、これまでの4試合は77位→91位→84位→73位と苦しんできた。今回は首位とも6打差と大きく離されてはいない。それでも「なかなかバーディが獲れなかった。あす以降、もっと良いプレーがしたい」と一切表情は緩まなかった。

こんなところからもバーディチャンスにつけてみせた

4番でバーディ先行も、グリーン上で悔しがる場面が続いた。6番(パー3)はバーディパットがあとひと転がりで入らず、7番(パー5)はパーパットがカップに蹴られた。後半14番(パー5)で3打目のアプローチをピッタリ寄せてタップインでバーディを奪ったが、15番でボギー。16番(パー3)はティショットをピンに絡めながら決めきれなかった。

さらにフラストレーションをため込んだのは上がり2ホール。フォローの風が吹く17番でティショットを刻むのは練習ラウンドでも実践したプラン通りだったが、フェアウェイからのセカンドは下りのロングパットを残す結果に。最終18番も1Wショットでフェアウェイをキープしながら、2打目をグリーン右手前のバンカーに突っ込んで悔しがった。

最終18番はバンカーショットをしっかり寄せた

難なくパーセーブで締めくくっても「あのフェアウェイの良い位置からバンカーに入れてしまった。そういうところを修正したい。初日からもうちょっと積極的なプレーができれば、もっとバーディを獲れるんじゃないかと思う」。上を目指すからこそ、自分に向ける目線は誰よりもシビアになる。(イングランド・サンドウィッチ/亀山泰宏)

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