デシャンボー “睡眠中のひらめき”で優勝戦線へ
◇メジャー第5戦◇全米オープン 2日目(17日)◇トーリーパインズGCサウスC(カリフォルニア州)◇7652yd(パー71)
第1ラウンドに2オーバー60位タイと出遅れたディフェンディングチャンピオンのブライソン・デシャンボーが、第2ラウンドに1イーグル4バーディ、4ボギーの「69」で通算イーブンパーに戻して、首位と5打差の13位タイへ浮上。週末に向けて好位置に浮上してきた。
松山英樹、タイラー・ストラファシと回った初日のラウンド終了後、デシャンボーはすぐに練習場へと向かって打ち込みを行った。だが、すでに日没時間は過ぎている。「あまり見えなくなってきたし、とても暗かった。電灯も消えたけど、それは問題ない。(目を閉じて打つこともあり)暗闇で球を打つことには慣れているから。だけど、いろいろ違うことを試しているうちに(解決しなくて)、自分自身にいらだって、もう部屋に戻ろうって思ったんだ」と、練習場をあとにしたのは午後9時15分頃だったという。
求めているものを見つけることはできなかったが、部屋に戻り、食事をし、その間も「なにかがおかしい。いったい何が起こっているのだ?」と考え続けていたデシャンボー。そのまま眠りにつくと、夜中に目が覚めてひらめいた。
「右手首の角度をインパクト付近でもっと長く維持してみよう!」
そして再び眠りに戻り、今朝の練習場で試してみると、ドライバーに関してはそのイメージがよく機能したという。「アイアンはダメだったけど、ドライバーは良かったよ」
現在の状態をパッティングは「A」(もっとも良い)、ドライバーは「B」、アイアンは「C」か「C+」と自己評価するデシャンボー。「パッティングの調子はとてもいい。あとはアイアンショットを調整して、ドライバーももう少し気持ちよく打てれば、週末にはよいチャンスを作れると思うよ」と大会連覇に向けて自信をみせた。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/今岡涼太)