2021年 全米プロゴルフ選手権

メジャー男が本領発揮 ケプカ節「100%じゃなくてもいい」

2021/05/21 14:05
スタート10番のトラブルもお構いなし。ブルックス・ケプカが同組のロリー・マキロイとジャスティン・トーマスをスコアで置き去りにした (Jamie Squire/Getty Images)

◇メジャー第4戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(20日)◇キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース (サウスカロライナ州)◇7876yd(パー72)

メジャー4勝のブルックス・ケプカは「全米オープン」を2017年から2連覇、そしてこの「全米プロ」を18年から2連覇した。4年ぶりにメジャータイトルがなかった昨年を経て、得意の試合での2打差2位発進は周囲に恐怖心を植えつける。

ロリー・マキロイ(北アイルランド)、ジャスティン・トーマスとの注目組。スタートホールのトラブルでケプカに火が付いた。追い風を受けた10番、3Wでのティショットがフェアウェイの右手前にひろがる砂地を越えず、以降脱出に苦労しダブルボギーをたたいた。

「何をやっているのか理解できなかった。メンタルのミスだ。ダボは当然の結果」という反省は「もう一度集中し直すのに役に立った」。続く11番(パー5)でバーディを奪い返すなど前半をパープレーでまとめ、後半アウトで3バーディを稼いだ。ショットへの不満も募らせながら「1日のうちにミスはつきもの。それが最初のホールで来たから、注意深くなった」とサラリと語った。

右ひざを3月に手術し、満足に曲げることすらできなかった「マスターズ」で予選落ちした。1カ月ぶりのゲームとなった前週「AT&Tバイロン・ネルソン」も決勝ラウンドに進めなかったが、患部の状態はオーガスタの時よりも「100万倍良い」と言い放った。

「これはメジャーなんだ。やるしかないだろう。プレーする準備はできている。オーガスタを終えてから試合をしたくて仕方がなかった。今はずっと良くなっているし、良いプレーするのに(状態が)100%である必要はない」

3アンダースタートを決めた「69」により、「全米プロ」の第1ラウンドで6年続けて60台をマーク。同一メジャー大会の“最長記録”だったジャック・ニクラス(1972―76年のマスターズ)と並んでいた記録を自信たっぷりに更新した。

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