松山英樹 開幕前日に「いけるんじゃないか」/帰国会見
2021/04/14 18:10
日本男子史上初のメジャー制覇を達成した松山英樹は14日に行ったリモートでの帰国会見で、快挙に至ったオーガスタGCでのプレーを振り返った。
これまでの真剣勝負の表情とは違い、10回目の出場となった今大会はプレー中の笑顔が目立った。前週のPGAツアー「バレロテキサスオープン」で好発進の後、2日目以降に失速、フラストレーションがたまったが「『なんでこんなに怒ってんだろう』と自分にあきれたところもあった」という。
2021年に入って、トップ10の試合がないままマスターズ直前の同大会を終えた。「技術的には今年に入ってから少しずつ良くなる気配がありながら、なかなか結果に結びつけることができなかった」という状態は、オーガスタ入り後の練習で次第に状態が上がった。
復調の気配をわずかでも感じ「(開幕前日の)水曜日の練習が終わってから『いけるんじゃないか』と思えた。それが何か僕自身は(はっきり)分かっていないが、そういう気持ちになったのが大きかった。ミスをしても怒らず、ここまでやったことを信じてやろうと思っていた」と心理面でのコントロールにも力を注いだ。
スイングの再構築を目指して、日々取り組んできた練習が実を結んだ形。「そんなにすぐ良くなるとは思っていなかったが、そういう気持ちになれたのは少しずつ良くなっている安心感があったから。成績が出ていなくても、何か日々の発見であったりがつながっているんじゃないかと思います」。積み重ねが、最高の舞台で最高の結果となって表れた。