ゴルフきょうは何の日<4月6日>
2021/04/06 06:55
1958年 アーノルド・パーマーが「マスターズ」初優勝
ジョージア州オーガスタナショナルGCで行われたゴルフの祭典「マスターズ」最終日、サム・スニードと並んで通算5アンダー首位から出たアーノルド・パーマーが「73」でプレー。通算4アンダーで大会初優勝を果たした。
いまも語り継がれているのが、サンデーバックナインに突入した12番パー3の場面だ。全米プロゴルフ協会が公式サイトで当時を振り返っている。
それによると、パーマーがティショットで放った球はグリーン後方のラフへと飛んでいき、芝にのめりこんでいた。パーマーは救済を主張したが、その場では競技委員に認められずダブルボギー。納得がいかずセカンドボールを使用してパーで終え、どちらが採用されるのかセカンドオピニオンに託す形でプレーは続行された。
続く13番で渾身のイーグルを奪う中、12番は正式な裁定として救済が認められてパーとなった。16番ボギー、18番でも3パットのボギーとスコアを落としたが、後続に1打差で勝利。結果的に12番の救済が勝因となった。
11番のドッグレッグから13番のドッグレッグまでを指す「アーメンコーナー」の由来はこの年の出来事がきっかけとされている。スポーツライターのハーバート・ウォーレン・ウィンドが、当時流行っていたジャズシンガー、ミルドレッド・ベイリーの「Shouting in that Amen Corner」から思い付き、記事にして広まったという。
パーマーはその後も1960、62、64年と計4度のマスターズ制覇など、メジャー通算7勝をマーク。マスターズには初出場の55年大会から04年まで連続で50回出場した。1974年に世界ゴルフ殿堂入り。2016年に87歳で亡くなった。