2021年 マスターズ

松山英樹のオーガスタナショナルGCコースガイド/11番(パー4、505yd)

2021/04/01 19:33
オーガスタナショナルGCの11番。グリーン左手前に池が(Jamie-SquireGetty-Images)

ゴルフの祭典「マスターズ」は4月8日(木)に開幕する。今年で10回目の出場となる松山英樹が会場のオーガスタナショナルGCの全ホールを解説。11番から世界で最も有名な連続する3ホール、“アーメンコーナー”に入る。

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オーガスタナショナルGCの南側に位置し、“神に祈る”気持ちで立ち向かうキーポイント。松山も「アーメンコーナーは大変です」と警戒心でいっぱいだ。

入り口の11番は18ホールのうち最も距離が長いパー4。500ydを超えるため、ティショットの精度がまず問われる。「1Wショットがうまくいくと、グリーンのフロントエッジまで170から180ydくらいの2打目を打てる」。それでもピンまでは200yd前後になる。

フェアウェイの左サイドはしっかりラフがあるだけでなく、2打目でグリーン左手前の池が視界に入る。とくに、ピンが池に近い左サイドに立っているときはプレッシャーがかかる」

まずはとにかく長い。グリーン手前にある”こぶ”が運命を左右するケースも?

右サイドは林。実は“秘密のルート”があるとかで…。「タイガー・ウッズがよく右に曲げるんですけど、林を越えたところにグリーンが見える隙間がある。2019年に優勝したときもそのエリアから2打目を打っていました。でも、“中途半端な曲げ方”じゃ木々の中に入ってどうにもならないので狙いはしません(笑)」

2打目が左右のラフからの場合、グリーンをキャッチするのが難しい。その際、気をつけるべきなのが「グリーンの手前30ydくらいにある、大きな“こぶ”」だという。「ここにボールが当たると、左の池に入るリスクがある。越えれば、まっすぐ前に飛んでコレクションエリアに行って、次のアプローチで寄せられるんですが」

グリーンは基本的に池に向かって下っているため、ショートゲームは繊細さが必要。「ティショットをフェアウェイキープしてグリーンのセンターにセカンドを置ければもう100点」。ここでのパーはもちろん優れたスコアだ。

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