2021年 マスターズ

松山英樹のオーガスタナショナルGCコースガイド/9番(パー4、460yd)

2021/03/30 19:02
オーガスタナショナルGCの9番は2打目で打ち上げる。左の大きなバンカーを避けるアングルで攻めたい(Jamie SquireGetty/Images)

ゴルフの祭典「マスターズ」は4月8日(木)に開幕する。今年で10回目の出場となる松山英樹が会場のオーガスタナショナルGCの全ホールを解説。アウトコースの最後は3段グリーンが待ち受ける難関パー4になる。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

第1打で打ち下ろし、第2打で打ち上げる高低差のあるパー4は「距離感がすごく大事になるホール」だと言う。

「左ドッグレッグなので、左サイドへのショートカットに成功すると、激しい下り傾斜でボールがよく転がって、より平らなライから残り距離が短い2打目を確かに打てる。ただし、グリーンの縦幅が短くなる。とくに最終日によくある左手前のピンポジションに対してはバンカーもかかってきて、エリアがより狭い」

グリーンは左奥から右手前に長く伸びる形状で、左サイドからのショットは距離感をピッタリ合わせないと、グリーンを外してしまうというわけ。

オーガスタナショナルGCの9番。松山はグリーンの形状に沿うように右サイドから攻める

だから松山は右サイドを狙う。「ティショットの落としどころはティからはまったく見えない。ターゲットは、18番グリーンの傍に立っているテレビ中継用のタワー。狙い通り打てると、フェアウェイの右サイドに落ちて、2打目でグリーンを広く、長く使えるエリアをキープできる。もちろん、できるだけ距離を出して、330ydくらい飛ばすとなんとか平らなところまで行く。そこを目指していくのが一番です」

フラットなエリアを確保できない場合は、左足下がり、つま先下がりのライからドローボールを打つことに。スライス、フェードが出やすい傾斜から、3段グリーンに向けていかに距離感を出すか…。グリーンを右や奥に外した場合はすべて下りのアプローチ。下の段へのパットが強烈に速いのは言うまでもない。

2021年 マスターズ