2021年 マスターズ

松山英樹のオーガスタナショナルGCコースガイド/6番(パー3、180yd)

2021/03/27 19:23
オーガスタナショナルGCの6番。打ち下ろしのパー3はグリーンが特徴的

ゴルフの祭典「マスターズ」は4月8日(木)に開幕する。今年で10回目の出場となる松山英樹が会場のオーガスタナショナルGCの全ホールを解説。6番は打ち下ろしのパー3。高低差のあるグリーン周辺には美しい花々と多くのパトロンが待つ。

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静かなたたずまいの5番(とびきり難しいが)を終えた後、選手たちの目にはオーガスタの華やかな風景が再び飛び込んでくる。ティから7、8ydほど打ち下ろすパー3はグリーン上の高低差が身長以上にあり、ピンポジションによって難易度が大きく変化する。

左奥と右奥、せり上がった“お山”のエリアにピンが立つときは決まって難しい日。

オーガスタナショナルGCの6番ホール。両サイドの奥、高いエリアのピンを攻められるか

「一番遠い左奥のピンで190ydないくらいと距離は短いが、このカップの周辺エリアに止めるのは難しくて、ピンから奥や左のラフまではそれぞれ6ydほどしかない。勢いあまってグリーンの奥に行くと、速いアプローチが残ってしまう」

「右奥の高いところはボールが止まるエリアが横幅7yd、縦7ydほど。スピンのかかった球で止められないと、ずっと左か手前にボールが落ちて20m近いパットを打たされる。ティショットで持つのは7I、8Iと決して長い番手ではない。どこから吹くか分からない風を読んで、この狭い場所にしっかり打てるかという勝負になる」

強烈な2段グリーンをどう使うか、という想像力の差もスコアになって表れる。「過去の映像を見ると、最終日のピンポジションは左手前が多かった。強い傾斜をうまく使って、奥からピンに寄せて行くというのがタイガー・ウッズの攻め方のセオリー」。このときばかりは「バーディを獲りたい」と松山は強調した。

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