2021年 ジェネシス招待

リビエラ制覇ならファルド以来 フィッツパトリックの華麗な歩み

2021/02/21 14:26
米ツアー初タイトルを視界にとらえているマシュー・フィッツパトリック(Harry How/Getty Images)

◇米国男子◇ジェネシス招待 3日目(20日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

風速15.65m/sの突風も吹き荒れ、4時間弱の中断を挟んだムービングデー。日没サスペンデッド時点の平均スコアは「73.336」まで跳ね上がり、1983年以降の決勝ラウンドでは大会史上最もタフな一日となった。

競技を完了した選手ではマット・ジョーンズ(オーストラリア)とテーラー・ゴーチが「69」でベストスコア。そんな中、マシュー・フィッツパトリック(イングランド)は最終18番を残してこの日3つ伸ばし、通算8アンダーで2打差の暫定2位につけている。

アウトでスコアが動かなかったのは最初の2ホールだけ。5番からは4連続バーディ。難しいパー4の8番ではネイティブエリアからの残り179ydの2打目をピンそば20㎝につけるなど、9位スタートから一気に差を詰めた。

「いつもこんな感じのゴルフ場で育ったからね。この風ならフェアウェイを外しても仕方ない。ミスするとしても適切なエリアに外して、賢く回ることが必要なんだ」。母国のプレー環境も手伝って強風との付き合い方は身に染みてわかっているという。

伝統ある一戦で優勝となれば、イングランド勢としては1997年のニック・ファルドまでさかのぼる。これまでも歩みの途中でレジェンドたちの名前が挙がることはあった。

2013年「全英オープン」、14年「全米オープン」と連続でローアマチュア。これはボビー・ジョーンズが年間グランドスラムを達成した1930年に成し遂げて以来の快挙だった。18年にもファルドを抜いて同国最年少の24歳8日で欧州ツアー通算5勝をクリアしている。

スポット参戦からPGAツアーメンバーとなって2シーズン目。華麗なるキャリアに米ツアー初タイトルを加えるチャンスが訪れた。

2021年 ジェネシス招待